「伐採した木をムダにしないでほしい」

地元地権者、鉱山拡張計画に注文

 QLD州最北部ケープ・ヨーク半島でリオ・ティント社がボーキサイト鉱山を拡張しようとしており、露天掘りの鉱山拡張では広大な面積の森林が皆伐され、伐採された樹木はしばしばその場で燃やされてしまう。これに対して、地元地権者のアボリジニ・グループが、「せっかくの豊かな森が燃やされるのは大きなムダだ。木材資源として活用する道を考えてもらいたい」とリオ・ティント社に申し入れている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ウェイパの南にある同社のアムラン・ボーキサイト鉱山リースの拡張計画は26億ドルを計上して実施され、将来的には1,400人の雇用を実現するとされている。ケープ・ヨーク地域の伝統的所有者グループ、ウィクとウィク・ウエイの人々は、6億ドルもの価値を持つ森林を活用する協定を結ぶよう求めている。この協定が実現すれば、今後40年間の操業期間に約3万ヘクタールの熱帯サバンナ森林の伐採林業に地元先住民族の人々も従事し、収入と技能を身につけることになる。

 4年前、QLD州政府は、同社のリース鉱区の樹木を回収し、販売する許可をウィク・ティンバー・ホールディングズ社に与えていた。しかし、ウィク・ティンバーは、リオ・ティント・アルカン社と2年にわたって交渉してきたが未だに協定を結べていない。このままずるずると長引くのではないかと気がかりだ」と語っている。

 ウィクの土木業者はすでに何年もリオ・ティント社の現行の鉱山用地の森林を皆伐し、燃やしてきた。ウィク・ティンバー社では、「貴重な森林資源が無駄に燃やされるのを見ると胸が張り裂けそうだ。この地域の先住民族は98%程度が福祉を受けているか、受けたり抜けたりを繰り返している。ここに住む人達は先祖代々の土地で実のある雇用、意味のある仕事を創り出したいと望んでいるのに」と語っている。

 一方、リオ・ティント社は、「鉱山開発に先立って森林を伐採し、持続性のある長期的な事業を一刻も早く支えたいと望んでいる。しかし、安全が最優先であり、伐採事業が職場衛生安全基準を満たすことを確かめるまで進めることはできない。また、鉱山事業や当社の先住民族地権者に対する義務などとすりあわせる必要がある。拡張工事は2017年に入るまで始まらないし、それ以後40年間の操業期間に徐々に広げていく計画だ」と発表している。
■ソース
Cape York traditional owners urge Rio Tinto to prevent ‘heartbreaking waste’ of timber

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