シドニーのウエストコネックスに石綿入り路盤材の疑い

シドニーの掘削企業が国立公園や住宅建設にも供給

 シドニーの掘削企業がウエストコネックス・プロジェクトやブルー・マウンテン国立公園局、住宅建設に石綿入りの路盤材を供給していた疑いが持たれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 モイツ社の元社員が、「同社は解体現場から出た石綿混じりの廃材をリサイクルし、人命を危険にさらしている」と発言している。同社は、この発言を否定し、同社のリサイクル製品は石綿無混入の証明を受けていると発表している。

 連邦の石綿安全根絶局は、即時調査を要求しており、ピーター・タイCEOは、「州政府はウエストコネックス・プロジェクト建設作業を直ちに中止し、緊急に検査すべきだ」と語っている。

 しかし、Safe Work NSWがABC放送に、「6月初めと今日の2回現場検査を行った。同社は、適正な職場安全衛生管理手段を実施している」と述べている。

 同社はシドニー首都圏西部のクラレンドンにリサイクリング・プラントンを持っており、告発者のダニエル・マキンタイア氏は、リサイクル計量台のオペレータや品質管理見習いをしていた。また、ゴミの山からクラッシャーに入れられないものを選り分ける作業員の監督をしていた。モイツ社は石綿の混じった廃材を扱うライセンスを持っていないが、マキンタイア氏は、「作業員は毎日のように石綿板のかけらを拾い出していた。しかし、毎回30トンの廃材が搬入される度に検査の時間は10分程度しかなった。作業員が石綿を見つけると、親方に連絡し、親方が出てきてチェックすると、石綿をできるかぎり拾い集めろと指示し、それで終わりで、30トンをクラッシャーに送り込んだ。石綿を入れる箱もあったが、大して拾い集められるものではなかった」と語っている。

 また、廃材中の石綿の扱いが気になったので隠しカメラで撮影もしていた。さらに、計量台のオペレータもしており、リサイクルした路盤材がどこに送られるのかも記録が義務づけられていた。「ほとんどがウエストコネックスのような大きな建設プロジェクトだったが、リサイクル材が国立公園に送られたこともあるし、シドニー各地の庭園などにも送られていた。石綿の問題を管理職に訴えたところ、解雇されたと語っている。結局、環境庁にビデオを送ったがなしのつぶてで、さらにSafe Work NSWにも苦情を持ち込んだ。

 一方、モイツ社のジョー・ビンチCEOは、ウエストコネックスなどに路盤材を供給していることを認めたが、マキンタイア氏については、「会社に対して不満を持っていた。リサイクル材は石綿無混入の証明を受けている」と語っている。
■ソース
Fears asbestos-contaminated road base is being used on Sydney’s WestConnex road project

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