ブルー・マウンテン西部の炭鉱で環境汚染進む

世界遺産指定の国立公園で世界最悪レベル

 ウェスタン・シドニー大学の研究者の調査で、世界遺産に指定されている国立公園、ブルーマウンテンの一角で炭鉱からの廃水による、世界でも最悪レベルの環境汚染が進んでいることが明らかにされた。汚染水系では昆虫の死滅も突き止められている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同大学のイアン・ライト環境科学講師と研究グループは、数年間にわたり、クラレンス炭鉱の影響をウランガンビ川で調査してきた。ウォランガンビ川は北上し、ウォレミ国立公園の中を流れており、汚染すればその影響は大きい。一方、センテニアル・コール社のこの炭鉱は、環境認可に基づき、坑廃水を同河川に放流する許可を得ている。

 ライト博士は、「汚染は放流口だけでなく、22km下流の世界遺産地域のまっただ中でもひどい状態だ。世界のほとんどの炭鉱はすでに人の手の入った地域にあるが、この炭鉱は手つかずの大自然の中にある点が他とは違う。汚染されていない環境の中だけに坑廃水の汚れ具合が目立つ。ウォランガンビ川は下水と変わりない」と述べている。

 研究グループは、放流口付近や下流、また放流口より上流の水質を比較し、放流口から高レベルの塩分やニッケル、亜鉛などの金属を検出しており、ライト博士は、「塩分は背景濃度の10倍にもなる。また、ニッケル、亜鉛その他の金属は不自然に高いレベルにある。場所によってはレベルが9,300パーセントにもなっている。また生態系保存のための水質ガイドライン推奨値の10倍にもなっているところがある。そのために、昆虫の個体数も90%低下している」と述べている。

 同炭鉱は地元リスゴーにとっては大きな雇用であり、閉山は考えられず、州環境庁、連邦政府、操業鉱山企業はすでに報告書を検討し、水質改善に向けて動き始めていると伝えられている。
■ソース
Mine pollution levels in Blue Mountains could be some of world’s worst, insect species dying out

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