競争消費者委員会、フォード社を訴える

「欠陥デュアル・クラッチ・ギアボックス7万台」問題

 オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)は、「国内で販売された約7万台のフォード車に欠陥デュアル・クラッチ自動ギヤボックスが設置されていた」としている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ACCCによると、2011年から2016年にかけて販売された、パワーシフト・トランスミッション搭載のフォード・フォーカス、フィエスタ、エコスポートの約半数が、少なくとも1回は大修理を必要としている。

 同社のパワーシフト・トランスミッションは、燃料効率を改善し、ドライブ時のギア・シフトをやりやすくするはずだったが、何千人ものユーザーが、加速時に車がブルブル震えたり、ガクガクした動きをする。そうかと思えば突然パワーがなくなったり、大きなノイズが聞こえたりすると苦情を出している。

 ACCCのロッド・シムズ委員長は、「ACCCでは、フォード社が、ユーザーの苦情に対して、ドライバーの運転の仕方が問題だというふうにユーザーに言っていたが、同社内部では遅くとも2013年には問題の自動車に根本的な不調があることに気づいていたと考える」と語っている。

 また、「車を7回も修理に出したユーザーもいたが、同社は返金にも車両交換にも応じず、車両交換を求めたユーザーは$7,000の支払いを求められた。しかし、フォード社の何よりも最悪な行為は、不具合のあった車両を引き取り、何も知らない次の買い主にトランスミッションの不具合を説明しないまま転売していたことだ。ACCCは、新車業界でこのようにオーストラリアの消費者保護法に違反する行為が行われてきたことに危機感をいだいている。多くの消費者にとって乗用車は家に次いで2番目に高価な買い物だ。もしその乗用車が保証レベルに達しないなら、購入者には自動的に問題是正を要求する権利がある」と語っている。

 フォード社のグレアム・ウィックマンCEOは、「一部のユーザーがパワーシフト・トランスミッションで不調があったことには申し訳ないと思っているが、当社ではオーストラリアの消費者関係法に基づいて返金や商品交換をしてきた。これまでに12,000台の部品交換を済ませており、今後も不調があればディーラーまたは当社に連絡されたい」としており、ACCCの訴えに対して裁判で争う構えを明らかにしている。
■ソース
Ford gearbox legal action: ACCC sues car maker for ‘misleading’ drivers

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