シドニー・フェリー最後の「レディ」級が退役

ホバート製のカタマラン「エメラルド」級の時代に

 40年間にわたり、シドニー・ハーバー各所の船着き場を結んでいたシドニー・フェリーの「レディ」級最後の2隻が退役した。新しく、TAS州ホバート製のカタマラン(双胴船)、「エメラルド級」が就役してきている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 10月24日には「レディ・ノースコット」がマンリーからサーキュラキーまで最後の定期運航を行い、午後1時にはハーバー・ブリッジをくぐって、バルメイン半島西側にあるシドニー・フェリーのバルメイン・シップヤードに移動した。シップヤードには1週間前に最後の定期運航を終えた「レディ・ヘロン」が停泊していた。シドニー・フェリーはエメラルド級を6隻購入しており、うち5隻が新規就航している。

 「レディ」級退役については利用者から保存運動が起きており、そのような一人は、「レディ級はサーキュラキーからタロンガ動物園に渡る観光客にも人気のあったヘリテージ級の交通機関だった。シドニーからその過去の栄光が失われるのは残念なことだ。レディ級は伝統的などちら側も舳先になる両頭船の建造に誇りをいだいた時代の記念碑だ」と語っている。

 また、「住民はあきらめない。州政府は私達の質問に答えようともせず、正当な理由もなくレディ級を廃止しようとしている」と語っている。

 「レディ」級は、歴代NSW州総督の夫人の名前をいただいており、最古のものは19世紀に遡る。ノースコットはニューカッスルで建造され、1975年に就役、ヘロンは1979年に就役している。その後、退役した船舶はパーティ用貸しボートになったり、TAS州で魚介加工船になったものもある。また、レディ級の乗員は新型エメラルド級向けに再訓練を受ける。

 NSW運輸局は、「40年を経た船舶はメンテナンスに多額の経費がかかる。毎日の営業経費は新造船の2倍にもなり、メンテナンス経費は5倍にもなる。しかも、修理部品を見つけるのも難しくなっており、レディ・ノースコットの場合、部品を調達するのに2か月かかり、その間、運航を休止した」と発表している。
■ソース
Fate of Sydney’s last ladies of the harbour finally sealed

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る