オーストラリアと東チモールで領海境界線合意

海底ガス田共同開発への足がかり

 ハーグの常設仲裁裁判所は、「東チモールとオーストラリアの間で、係争問題になっていた両国間の領海境界線線引きに合意が成立した。チモール海の膨大なグレーター・サンライズ海底ガス田開発の足がかりができた」と発表している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 クアラルンプールでの会談に続いて発表された声明によると、「協定に基づき、海底ガス田からの収益の配分は、「それぞれの開発のコンセプトによって生まれる下流の利益によって変化する」ことになる。

 また、この協定により、チモール海の両国の境界線が初めて確定することになる。これまで、オーストラリアは大陸棚方式を主張しており、一方、東チモールは両国の等距離中間線方式を主張していた。オーストラリアの主張では海底ガス田の過半がオーストラリア側に入り、東チモールの主張では、ガス田は東チモール側に入ることになる。

 東チモールがインドネシアから独立すると、それまでオーストラリアとインドネシアの間に交わされていたチモール・ギャップ条約を廃止し、2002年にはオーストラリアと東チモールの間でチモール海条約が調印されたが、境界線の線引きは行われなかった。2006年のCMATS条約でも境界線は確定せず、グレーター・サンライズ石油ガス田の開発による収入は両国で折半することが決められた。

 グレート・サンライズ・ガス田の所有権が決まらず、係争が長引いたため、ウッドダサイド・ペトロリアム、コノコフィリップス、ロイヤル・ダッチ・シェル、大阪ガスなどの共同開発計画も頓挫してしまった。

 ガス田は、1,440億立方メートルのガスと2億2,600万バレルのコンデンセートの埋蔵量が見込まれている。
■ソース
Australia and East Timor agree on maritime border, ‘pathway’ to develop gas field

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