「オーストラリアは廃棄物のリサイクルとリユーズ励行を」

国内リサイクリング業界、リサイクル資源滞貨に危機

 中国政府が、2018年早くから海外からのリサイクル資源(リサイクル可能な廃棄物)の輸入を禁止したため、廃棄物の中国への輸出に依存しきっていたオーストラリアのリサイクル業界ではリサイクル資源の滞貨が大きくなっており、業界は、オーストラリア国内でリサイクル可能な廃棄物を回収処理し、新しい製品の原材料として再生する「循環経済」に移行できるよう政府の援助を緊急に求めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 リサイクリング業者は、「それができなければリサイクル率が下がり、埋め立てに行く廃棄物の量が増えて環境悪化がさらに激しくなる」としている。

 2017年度には120万トンのリサイクル資源がオーストラリアから中国に輸出されており、この量は国内で出るリサイクル可能廃棄物の約3分の1にあたる量だった。

 その業者は、「みんな原料資源で最高の利益を求めてきたが、国内の廃棄物処理インフラストラクチャへの投資を行ってこなかった。それが間違っていた」と語っている。

 また、Waste Management Association of Australia,のゲイル・スローンCEOは、「政府は国内廃棄物処理産業立ち上げを援助すべきだ。そうすれば現在の5倍の雇用を創出できるし、環境にもいい。決して小さくない設備投資をするためには安定した市場の見通しがなければならない。工場や施設に何百万ドルもの投資をするという話なのだから」と語っている。

 国内リサイクリング企業のヴィシーは、プラスチック瓶を100%再生プラスチックでつくっており、スーパーマーケットのコールズは同社ブランドのPETボトル飲料水には100%リサイクル・プラスチックを使っている。国内ブランドで100%再生プラスチックを使っているのはこの2社だけである。また、国内の海外ブランドでは、アサヒ・ビールはパッケージに100%再生資源、プラスチックは50%から100%を再生資源使用している。
■ソース
Australia needs to start recycling and reusing its own waste, says industry struggling under China’s ban

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