「ソーラー・パネルは送電負荷増大で停電招く」

エネルギー・ネットワークス・オーストラリアの発言

 QLD州で屋根にソーラー・パネルを設置する件数が急激に増えており、電力業界グループ、エネルギー・ネットワークス・オーストラリアは、「日中の発電時間帯に送電網に大電力が送り込まれることで送電網の過負荷から停電や電源周波数の調整の問題が起きかねない」と警告している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同グループのアンドリュー・ディロンCEOは、「送電網は、電力需要の小さい日中に大量の電力供給に対応するようには設計されていない。QLD州では3戸に1戸が屋根にソーラー・パネルを設置しており、世界の標準からいえばとてつもないことだ。ハワイやカリフォルニアでさえ20%強というところだからQLD州は世界をリードしているとさえいえる。再生可能エネルギー発電という面ではいいことではあるが、日中にこれほど大量の電気がユーザー側から逆流してくるというのは送電網経営者にとっては頭の痛いことだ。送電網の大部分は、大規模石炭火力発電所から消費者世帯に電気を送る一方通行時代に建設された。これまで送電網はなんとかうまくやりくりしてきたと思う。しかし、現在の傾向を上手に管理していかないとそのうちに技術的問題が大きくなることだろう」と語っている。

 さらに、「技術的問題として電圧と周波数の問題がある。これを解決しておかないと送電施設が損傷を受けたり、場合によっては局地的停電になることも考えられる。もう一つの問題は、ソーラー・パネルを送電網に接続したいという顧客が増えており、私達は、接続できない。送電網はもう満杯だと断らざるを得ない状態で、このままでは施設の改善のために巨額を投じなければならなくなるだろう」と語っている。

 QLD州政府のアンソニー・ライナムエネルギー相は、「その問題を解消し、将来の送電網に備えるため努力している。たとえばワイバンホー揚水発電のポンプだ。これは570メガワットの石炭火力発電所に相当する」と語っている。

 また、「電池設置に無利子ローン制度を導入しようとしている。これまで夜間電力消費を割引価格にしていたが、これを昼間に移すことも考えている。また、電力計も通常の物ではなく、スマート・メータの設置を義務づけることも対策のひとつだ」と語っている。
■ソース
Solar panel surge is overloading the electricity grid and could lead to blackouts: energy group

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