「チープ・イーツ」レストラン喫茶店軒並み違法賃金

シドニー都市部で70%の事業所が違反

 Fair Work Ombudsman(FWO)がシドニー市内グリーブ地区の喫茶店、レストラン、ファースト・フード店67事業所の法規適合状況を抜き打ち監査したところ、70%の事業所で労働法違反があった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この監査は、ホスピタリティ業界を対象とした「情報に基づく」キャンペーンの一環で、グリーブ・ポイント・ロードに面した飲食店を調査したもの。

 オンブズマン事務所の検査官が従業員に面接し、さらに雇用帳簿を点検した結果、29店の事業所で176人の従業員の賃金不足分$188,125を回収、従業員に支払った。

 また、20店に対してその場で罰金を言い渡し、18店に正式警告、2店に法規適合改善通告を手渡した。

 違反内容では、時間給不足が最も多く、38%、次いで法に定められた賃金明細書を従業員に発行していなかった違反行為が17%となっている。

 ナタリー・ジェームズFWOは、「昨年度にオンブズマンが解決した紛争の10%でレストラン、喫茶店、テイカウェイ店が関わっていた。この業界には法規に違反するのが当たり前のような風土があり、是正するためには法規適用、意識向上、業界のリーダーシップの3つが必要だ。これは業界全体の問題であり、業界全体の対応が必要だ。全国に5万店の喫茶店、レストラン、テイカウェイ店があり、その全てをFWOが監査することは不可能だ」と述べている。

 FWOはその他にも、メルボルン市リッチモンド地区のビクトリア・ストリート、ブリスベン市のフォーティチュード・バレーの飲食店街を監査しており、ジェームズFWOは、「いずれもチープ・イートで知られ、年中無休の店も多い。従業員の入れ替わりの速さ、労働力が手に入れやすく、またそれゆえに労働者の地位の保証が弱いこと、またメニューの料金が余りにも低く設定されていることなどで日常的に法規違反が行われていることを懸念する」と述べている。

 FWOは3都市の監査で合計$471,904の賃金支払い不足を摘発した。
■ソース
Major blitz of Sydney’s ‘cheap eats’ precinct found 176 employees were underpaid

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