蜂蜜ブランドのキャピラーノから「まぜもの」検出か

独立機関の分析で原料の輸入蜂蜜に他の糖分

 King & Wood Mallesons法律事務所がオーストラリア国内市場の蜂蜜製品を海外の蜂蜜に詳しい化学分析研究所に持ち込み、分析を依頼した結果、国産輸入混合蜂蜜製品の半数から蜂蜜以外の成分が検出された。不純物はオーストラリア産蜂蜜ではなく、輸入蜂蜜に含まれていたと分析しており、多くを中国産に頼っている大手メーカーのキャピラーノ社は、検査方法の問題として不純物を否認しているが、スーパーマーケットによっては輸入蜂蜜混合製品を商品棚から取り除いているところもある。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 キャピラーノ社のアロウリー・ブランド・ミックスト・ブロッサム蜂蜜は「国産輸入混合100%蜂蜜」と表示しているが、大部分の製品に混ぜものが見つかっている。しかし、キャピラーノ社は混ぜものを否定し、化学分析に用いられた核磁気共鳴(NMR)を批判し、オーストラリアの公式試験法とは異なるとしている。

 また、ABC放送の報道は、キャピラーノ社の国産蜂蜜に同様の問題があるとも、蜂蜜メーカーが混ぜものを知っていたとも主張するものではないと明示している。ALDIはすでに混ぜものが検出された製品を商品棚から取り除いた。

 International Federation of Beekeepers’ Association (Apimondia)のフィル・マケーブ会長は、NMRはもっとも正確な分析法であり、消費者は値打ちのないものをつかまされている。この試験結果をインターポールに持ち込み、国際的な捜査を依頼するとしている。

 同法律事務所は園芸家のロバート・コスタ氏の依頼でこの成分試験を行ったもので、ドイツのQuality Services International (QSI) ラボは、NMR検査法と、公式試験とされるC4植物由来の異性化糖試験の双方を行った。

 同法律事務所は、コールズ、ウールワース、ALDI、IGAなど国内各地のスーパマーケットから混合、輸入蜂蜜商品28個を購入し、店舗、地域、ブランド、バッチを記録した。

 ラボの試験の結果、NMR試験では28個のサンプルのうち、12個が不純物入りと判定された。さらに28個をC4試験にかけたところ、全品が100%蜂蜜と判定された。

 キャピラーノ社はNMR試験の欠点として、同社の製品はすべて100%蜂蜜と主張している。

 一方、蜂蜜商品分析のコストを負担したコスタ氏は、「国内農業の65%がミツバチ受粉に頼っており、低品質蜂蜜の氾濫で蜂蜜の評価が落ちれば養蜂家だけでなく、農業にも影響が出る。われわれはまがい物の輸入蜂蜜のことを予想していたが証拠がなかった。これで証拠ができた」と語っている。

 また、国産蜂蜜の大手、ビーチワース蜂蜜のジョディ・ゴールズワージー氏は、「蜂蜜産業に悪評が立つことを恐れて、養蜂家は発言しない傾向があるが、国内蜂蜜産業は今こそ蜂蜜への糖混入に対して発言すべきだ」と語っている。
■ソース
Capilano, Australia’s biggest honey producer, and supermarkets accused of selling ‘fake’ honey

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