「政府は彼女を嫌っている。クビにしろ」と会長命令

ABC内紛で解任理事長宛の電子メールを暴露

 9月24日、ABC運営委員会がミシェル・ガスリーABC理事長を5年契約の半ばで解任した事件は、運営委員会が解任理由を発表しないため、闇と憶測の部分が大きいが、運営委員会のトップ、ジャスティン・ミルンABC会長がガスリー理事長に宛てて、「保守連合連邦政府がエマ・アルベリチ経済ジャーナリストを嫌っている。彼女をクビにしろ」と命令する電子メールを送っていたことが暴露された。ABC放送関係法制は、運営委員会の任務をABCの報道の独立性維持と規定しており、理事長解任を支持した運営委員の中にも、この電子メールが会長の任務に違反した行為と受け止めた者がいると伝えられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ミルン会長のこの電子メールは今年5月8日付でガスリー理事長に送られており、理事長解任の1週間前に運営委員会メンバーに回覧されている。

 この電子メールは、ガスリー理事長からの、「アルベリチ氏の政治報道に対してマルコム・タンブル首相が苦情を申し立てている」という電子メールに対する返事として、会長から理事長に送られており、シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、「電子メールのコピーが運営委員会に近い筋からフェアファクス・メディアに提供された」と伝えている。

 ミルン会長の電子メールは、さらに、「アルベリチのおかげでABC放送の評判が落ちた。彼女を追い出せ。エマを救うな。ABCを救うんだ。保守連合が次期選挙で敗れるという保証はない」と述べている。

 会長から理事長に宛てたこの電子メールでABC放送組織上部内の内紛が少し明らかにされているが、ミルン氏の行為が会長職にある者として適切かどうかについて疑義が浮かび上がっている。

 保守連合連邦政権は、アルベリチ氏や、アンドリュー・プロビン政治編集長の報道に対してタンブル首相やミッチ・ファイフィールド通信相の名前で何度かABC放送に苦情を申し立てている。運営委員会は苦情の一部を、報道の事実誤認と判定することもあるが、苦情を却下することもある。

 ミルン氏はタンブル前首相のビジネス・パートナーとして、タンブル氏とは懇意なため、2017年4月の会長任命の際に偏向を追及されたが、「職務に影響はない」と突っぱねていた。会長は9月13日にガスリー理事長に辞任を要求したが、理事長はこれを拒否しており、結局、委員会に解任された。理事長は民事訴訟も検討していると発表した。
■ソース
‘They hate her’: emails show ABC chairman told Michelle Guthrie to fire Emma Alberici

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