対米豪ドル下落で物価上昇の見通し

生産地中国の人民元が米ドルに連動

 長年高止まりしていた豪ドルの対米ドル価値が下がり続けているため、衣料、エレクトロニクスその他、輸入に頼っている消費財が今後値上がりしていくことが大いに考えられる。そのため、国内小売産業も商業戦略の変更を余儀なくされることになる。

 かつては頑固に1米ドル水準を続けた豪ドルが過去半年で米ドルに対して16%下げており、現在では1豪ドルが78米セント程度の水準になっている。

 国内消費財の主な生産地が中国であり、中国の人民元は米ドルに連動しているため、消費財の輸入価格も上昇する。国内小売業界はそれに対応を迫られることになる。もっとも影響を受けるのは、縦統合の進んでいる衣料業界、あるいはエレクトロニクスということになる。

 衣料の場合、今季はすでにドルの動きを見計らって価格が設定されているが、来季の商品から値上がりするか、仕様を変えて価格を維持するしかないと分析されている。エレクトロニクス業界でも値上げばかりでなく、価格を下げる力も常時かかっており、2014年後半の価格再調整を予想する小売店もある。

 小売店舗間は競争が激しく、仕入れ価格上昇を消費者に転嫁することをためらう傾向があるため、利益率の引き下げで吸収することになる。しかし、近年成長が大きく、すでに小売取引全体の25%を占めるまでになっているオンライン・ショッピングでは消費者は豪ドル低下の影響を直接感じ、オンライン取引のリスクをおかしてまで海外から購入するメリットがなくなってくる。そのため、消費者が国内小売店に戻って来るのではないかと予想する関係者もいるが、最終的には魅力のある新商品や商戦展開だと分析している。
■ソース
Fashion, electronics price tags expected to rise amid falling Australian dollar

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