鉱業部門失業率、国平均の3倍に

開発段階終了と世界的な需要減で

 9月30日、鉱業部門の失業率が国全体の失業率の3倍にも上っていることが伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 大洋州鉱業冶金学会(AusIMM)が2,266人を対象に実施した調査の報告書で、オーストラリア国内の鉱業専門職の失業率が16.2%にのぼっていることが明らかにされた。2012年の同失業率は1.7%、そこから2014年には12.2%と大きく跳ね上がり、2015年もさらに上昇を続けている。鉱業専門職とは、技師、地質学者、地質技術者、環境科学者などを含めている。

 AusIMMのマイケル・キャッチポールCEOは、「地下資源価格の急落に伴い、鉄鉱石の値下がりがもっとも激しい。さらに、鉱山開発計画のほとんどが建設段階から生産段階に入っており、雇用も自然減している。鉄鉱石部門専門職では25%近い失業率だ。これほどの落ち込みになるとはどの企業も予想していなかったのではないか。特に地下資源価格の急落は予想していなかったと思う。現在、投資から生産段階へと移行しているが、専門職でこれほどの失業率になるとは誰も予想していなかったのではないか」と語っている。

 しかし、WA州鉱物エネルギー会議所のエマニュエル・ホンドロス・スポークスマンは、「統計局(ABS)のデータによれば、同時期の雇用人口はむしろ増えている。WA州では8月までの四半期で94,300人から105,200人に増えている。確かに、資源価格は変動が激しく、労働市場にもある程度変動があるものだが、それは鉱業部門では常にあること。企業はコストを考えなければならないし、雇用はその一つだ。またこの部門の自動化が進むにつれて、ハイテク技術者の雇用が確実になるだろう」と語っている。

 また、WA州の人口増加率は2012年に3.7%に達したのをピークに現在は1.4%に下がっている。WA州の人口増加率停滞が失業率上昇を抑えており、現在建設段階にあるゴルゴンLNGとロイ・ヒル鉄山が生産段階に入れば再び失業率が上昇することになると警告している。

 また、これまで鉱業がオーストラリア経済を支えてきたが、現在、これに代わる産業の拡充が急がれると語っている。
■ソース
Mining industry unemployment three times national jobless average: report

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