インド、エネルギーを石炭から再生可能型に転換

QLD州の認可済みアダニ炭田にかげり

 12月19日、インドが新電力計画を発表、再生可能エネルギーによる発電の比率を大幅に引き上げる意図を明らかにした。QLD州ではインドのアダニ・グループの所有する膨大な炭坑の開発認可が下りたばかりであり、すでに炭坑開発にかげりが出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この新全国電力計画は、「今後10年、インドは新しい石炭火力発電能力を必要としない」としており、インド政府のPiyush Goyalエネルギー相が2015年にABC放送の時事番組、「Four Corners」のインタビューに答えた時も、再生可能エネルギーについてほのめかし、「これからは、安価な蓄電方式の開発に乗って再生可能エネルギーが爆発的に普及するだろう」と語っている。

 Institute for Energy Economics and Financial Analyticsのティム・バクリー氏は、「インドのこの政策はオーストラリアの石炭産業にとっては悪い知らせだ」として、「インドはすでに50ギガワット分の石炭火力発電所の建設が始まるといっている。そうすれば、建設中のものを完成させる方が、過剰投資資産として切り捨てるよりはましだが、今後10年は新規石炭火力発電所建設はないということだ。そうなれば、アダニ炭坑計画が完全に過剰投資資産になってしまうということだ」と語っている。

 しかし、アダニ側は、「当社は、当社の火力発電所に供給する石炭を必要としているため、エネルギー市場の動向は当社にはまったく関わりがない」と反論している。

 このように見通しがはっきりしなくなっているが、連邦政府はアダニ炭坑までの鉄道敷設に10億ドル補助の計画を変更していない。14ヶ月前、ジョシュ・フライデンバーグ資源相は、「インドはエネルギー源を必要としている。インドだけでなく、世界中で何億人もの人々をエネルギー不足から救うためにオーストラリアは道義的責任がある」と語った。

 バクリー氏は、「インドのエネルギー相は、215ギガワットの再生可能エネルギー、20ギガワットの水力、5ギガワットの原子力、ガス火力少々にエネルギー効率を向上させれば石炭から抜け出すことができると語っている」とした。
■ソース
India announces plan to step away from coal, casting doubt on approved Queensland Adani mine

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