EnergyAustrali、NSWの電力料金19%引上げ

ガス料金も6.6%の引き上げで州民世帯を圧迫

 NSW州の大手エネルギー企業、EnergyAustraliaは、7月1日より、シドニーの電力価格を19.6%引き上げると発表した。平均的世帯の生活費で年間$346、週あたり$6.15のの支出増になる。また、ガス料金も6.6%増を発表している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同社の顧客担当主任、キム・クラーク氏は、「州民世帯にとっても事業所にとっても悪い知らせ。このような知らせを聞きたい人はいないが、過去12か月だけでも電力、ガスの卸売価格が暴騰しており、州によってはほぼ倍になっている」と語っている。

 先週にはAGLが、電力価格は16.1%、ガス価格は9.3%の引き上げと発表していた。

 セント・ビンセント・ド・ポール・ソサエティのギャビン・ダフティ氏は、「2016年の電力価格上昇率は平均8%だった。EnergyAustraliaの値上げ率は予想をやや上回っており、しかも、これが最後ではないだろう。この値上げはソーラー・パネルを備え付けていない世帯ではもっと大きく、年間$400程度になることと思う。しかも、家族構成の大きい世帯ではさらに電力価格上昇は厳しい打撃になる」と語っており、電力消費額の大きい世帯では年間20.8%、$517の支出増になると推算している。

 ダフティ氏は、エネルギー企業によって価格上昇率が異なる原因として、「たとえばAGLではソーラー・パネルを備えている世帯が多く、電力消費量が低いことから値上がり率も低くなる」と語っている。

 EnergyAustraliaは、値上げに応じられない世帯の救済として通常の年間150万ドルを今回に限り1,000万ドルまで引き上げている。

 アラン・フィンケル博士は、オーストラリアの電力市場に関する報告書で温室化ガス排出減量、供給信頼性改善、電力料金引き下げなどを達成するための勧告案を多数盛り込んでいる。

 一方、NSW州政府のドン・ハーウィン・エネルギー電力担当大臣は、「値上げは残念なことだが、これも全国的なエネルギー市場が破綻しているからだ。理性的な対策が必要だ」と語っている。
■ソース
EnergyAustralia announces 19 per cent increase to electricity prices in NSW

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