大陸南東部で無風状態続き、風力発電量に影響

長期的には値下がり傾向も短期的に値上がり促進

 国内でもっとも汚い発電所と言われたヘーゼルウッドの褐炭火力発電所が発電を停止したが、それと前後して大陸南東部には異例の無風状態が続いており、電力料金の値上がりを助長している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 風力発電量は昨年同期比較で40%の落ち込み、2016年第4四半期比較で30%の低下となっている。一方で、2018年以降には再生可能エネルギー発電の比率がさらに上昇し、火力発電と違って、一旦施設を造ってしまうと発電エネルギーは無料であり、電力料金の低下が見込める。

 そのため、風力発電に重点を置いているInfigen Energy社は、「もっとも風が少ない時期」とあって、2017年1年間の利益予測を引き下げ、現在の発電量を2012年並みとしている。Infigen社の第4四半期は4月1日から始まり、ヘーゼルウッド火力発電所閉鎖直後から始まっている。

 あるエネルギー・コンサルタントは、「東海岸の最近の気象パターンを考えれば不思議ではない。残念ながら、最近の電力卸売価格の急騰の一因になっていることは間違いない。電力価格は通常は$75/Mwh程度だが最近は$90/Mwhあたりになっている(訳注:原文にはkwh[キロワット時]とあるが、Mwh[メガワット時]の間違いと思われる。AEMOのウエブサイト参照のこと:https://www.aemo.com.au/Electricity/National-Electricity-Market-NEM/Data-dashboard)」と分析している。

 風力発電量がその能力をはるかに下回っている状況では、より高価な開放サイクル・ガス火力発電の価格が東海岸諸州とSA州の電力価格を決めることになる。

 同コンサルタントは、「ただし、長期的には再生可能エネルギー発電施設が稼働するようになれば電力価格が下がる可能性がある」と予測している。
■ソース
Lack of wind a big blow for Infigen and power prices

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