オーストラリア鉄鉱石価格4週間連続で下落

需要停滞と中国鉄鋼産業の大気汚染規制強化

 鉄鉱石需要停滞と中国の季節的大気汚染規制強化で鉄鋼産業に大きく響いており、オーストラリア産の鉄鉱石も4週間連続で価格下落が進行している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ウェストパックの分析によると、鉄鉱石価格は最近になって10%以上も下落しており、2018年にはトン価格が$US60を下回ることになると予想している。

 鉄鉱石は8月にトンあたり$US80を記録してピークになったのを境に下落し、現在では10%を超える安値になっている。しかし、指標はいずれも弱く、すぐに持ち直す望みはほとんどない。

 最大の問題は、中国政府が負債と過剰な投機を抑制するため、金融引き締めに動いており、鉄鋼需要も下がることが予想されることだ。

 8月のブロード・ベース経済データは、工業生産、インフラ、不動産建設、小売業界などいずれも経済の鈍化を示しており、7月に続いて2か月連続で経済停滞状況が続いている。

 その引き締めが不動産市場の急激な冷え込みにつながり、8月には大都市の新築家屋価格の成長率が年率5%未満になっており、2016年初めの30%に比べて大きな下落ぶりを示している。中国政府の引き締めまで潤沢な信用貸出で燃え上がった建設ブームは鉄鋼とその原料である鉄鉱石、原料炭の需要を牽引していた。ウエストパックのエリオット・クラーク氏も、「中国政府の政策が不動産市場に大きな影響を与えることは変わっていない」と語っている。
■ソース
Iron ore prices hit by faltering demand and tougher controls on Chinese steelmakers

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