中銀総裁、賃上げなければ利上げなしを表明

2016年8月以来最低水準の1.5%据え置き続く

 アメリカのウォール街で株価が急落し、さらに、アメリカでインフレと利率が一気に上がるのではないかとの懸念からオーストラリアでも波乱が起きている。

 しかし、中銀(RBA)のフィリップ・ロウ総裁は、「最近の不安定な市場もオーストラリアの経済成長見通しには何の影響もない。今後2,3年の見通しは3%少しというところだ」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、豪経済を押し上げるためには賃上げをしなければならないとこれまでの持論を繰り返した。

 ロウ博士は、経済界リーダーを前に、「今後は政策金利も下がることはなく、上がることはほぼ間違いないが、近い将来に通貨政策を変更する理由は何もない」と語っている。

 アメリカは来月にも再び政策金利を引き上げることが予想されているが、中銀総裁は、オーストラリアがアメリカと歩調を揃えて動く必要はないと否定し、アメリカとオーストラリアでは状況がかなり違うとしている。

 むしろ、ロウ総裁は、国内の賃金が長期にわたって足踏みしたままになっていることを問題にしており、「少しでも賃金上昇があれば豪経済にとっては喜ばしいことだ。事実、インフレが中期的インフレ・ターゲットの2%から3%の中央あたりにとどまるためにはおそらく賃金上昇が必要だろう」と分析を語っている。

 さらに、「賃上げするためにはそれに関連した生産性成長がなければならない」という説を否定し、「最近数年の平均的生産性成長率でももっと高い賃金上昇率は可能なはずだ」と語っている。

 また、賃金上昇は、現在収入の200%になっている世帯あたりの負債がさらに膨らむことを抑え、消費を拡大することができる上に、オーストラリア社会をより公平な社会にすることになる」と語っている。

 加えて、将来の経済ショックに耐えるためには連邦財政の黒字回復も必要だと強調した。
■ソース
Reserve Bank governor rules out interest rate hikes until wages rise

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る