国民生活、物価圧力で困窮感上昇

ただし消費者物価指数は目標値内

 8月8日、消費者団体Choiceが「消費者パルス報告書」を発表した。この消費者世論調査結果によると、多くの回答者が貯蓄を崩して生活費に充てている、購入を先延ばしにしている、給料日までのつなぎにクレジット・カードを利用しているなど、生活困窮感をにじませていることが明らかになった。

 回答者の約3分の1が現在の収入では生活が苦しいと感じており、3分の2が生活にとりあえず必要のない財の購入を抑えていると答えている。またもっとも気がかりなのは電気、燃料、食料の価格で、現在の収入で十分楽に生活できると答えているのは4分の1にも満たなかった。Choiceでは、「苦しいと答えている3分の1は明らかに低所得者層だ。また、借家人は持ち家購入者よりも家賃負担で苦労している。また、子供を抱えた世帯も、電気、燃料、食料、雑貨、保健医療などの出費がもっとも大きいグループだ。しかも、過去5年で電気料金が大幅に値上がりしており、その電気料金がもっとも気がかりという答は当然と言える。また、今の収入で毎給料日までの何日かをあの手この手でやりくりしていることも明らかだ」と分析している。

 回答者の40%が、過去1年間に大きな出費や購入を先延ばしにしたと答えており、35%が給料日までの金の不足を貯金でつないでいると答えている。さらに、請求書の支払いを意図的に遅らせたことがあるという回答者は22%に上っており、また、クレジット・カードで不足を埋めたという回答も19%にのぼっている。また、必需品以外の購入を切り詰めているという回答者は60%にのぼり、今後1年でどんな出費を切り詰めるかを尋ねたところ、衣料、娯楽、休暇という答がもっとも多かった。同時に、小売、ホスピタリティ部門は現代の国民経済に大きな比率を占めており、また両部門の雇用も大きいことから、回答者自身、国民が両部門の出費を切り詰めれば両部門の業績が衰え、雇用が悪化し、という悪循環で経済全体に響くのではないかと懸念している。この秋から初冬にかけて温かかったため、冬物の売れ行きが悪かったこともあり、小売部門では今後春に向けて消費者が少しでも買い物をする金を見つけてくれないかと期待している。

 ただし、消費者物価指数は中銀の目標値である2%から3%の間に収まっている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-08/australians-anxious-about-cost-of-living-survey/5655660

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る