シドニー2大学の美術学校合併問題、ついにご破算に

学生、教員、支援者も州立美術館で抗議行動まで

 シドニー大学のSydney College of the Arts(SCA)とNSW大学のSchool of Art and Designを合併させるという計画が持ち上がり、双方の学校の学生、教員、支援者が反対運動を展開していたが、7月28日、シドニー大学が計画の撤回を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 シドニー大学は声明を発表し、2017年初めに予定されていた両校の合併は、センター・オブ・エクセレンスが達成できない限り、ありえないと信じていたと述べている。

 同大学のマイケル・スペンス副学長は、「最善を尽くしたが、両校のビジョンは異なり、当大学としては、SCAの伝統が守られるには施設が不十分と懸念している」と述べている。

 州議会野党労働党は、この決定を慎重ながらも歓迎し、ウォルド・セコード議員が、「シドニーには美術学校が2校はあって当然だ。アプローチの多様化を求める学生の要求は当然だ。また、学生達は、教員が他の州や海外に移るのではないかと懸念している。シドニーには美術の伝統もあり、美術が栄えることを望んでいる。大学が学生、教員、美術家の声に耳を傾けたことを歓迎する」と語っている。

 スペンス副学長は、「大学は、やはり合併を防いできたNational Art Schoolの将来についてもはっきりすることを望んできた。しかし、それもまだ明らかになっておらず、センター・オブ・エクセレンスを実現するために施設が十分かどうか懸念を深めている」と語っている。

 しかし、SCAを大学の美術社会科学部と併合する計画は今後も続けていくとしている。また、ロゼルの病院跡にあるSCAを2017年初めよりキャンパーダウン/ダーリントン・キャンパスに移す作業に入ると発表している。
■ソース
Sydney College of the Arts merger with UNSW’s School of Art and Design scrapped

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