チャーチャー元豪国立美術館館長死去

国内美術界でも尊敬されていた一人

 元国立美術館館長のベティ・チャーチャー氏の死去が伝えられた。84歳。
 3月31日付でABC放送〔電子版)が伝えた。

 1931年11月11日、QLD州ブリスベンでエリザベス・アン・デュワー・キャメロンとして生まれる。Somerville Houseスクールに通うが父親の意向で10学年で修了する。その後、奨学金を受けてLondon Royal College of Artに学び、1977年にはロンドン大学のCourtauld Institute of Artで修士号を受ける。オーストラリアン紙の美術評論家、RMITの前身、Phillip Institute of TechnologyのSchool of Art and Design学部長を務め、美術史を教えるなどの経歴を経て、女性として初めて美術館長となり、WA州美術館館長を務めたが、ピエール・ボナールの作品の購入をめぐってロバート・ホームズ・ア・コート氏と意見が対立し、辞職している。自ら絵筆を取ったこともあり、1990年代にはテレビ番組のホストを務め、美術書を著すなどしている。

 オーストラリア国立美術館館長時代には大入り満員の展覧会を得意とし、また映画好きでもあったことから、「ベティ・ブロックバスター」のあだ名を受けている。また、最初の美術館建物の東側に、それまでより規模の大きい展覧会を収容するため、新しい建物を建て、1998年に開館している。また、施設名称も変えている。また、アーサー・ストリートンの作品を350万ドルで購入し、話題をまいた。

 1996年にはチャーチャー氏の息子、ピーターがチャーチャー氏の肖像を描き、アーチボルド賞の最終選考に残り、「美術、文学、科学、政治で業績のあった人物の肖像」で賞を受けた。

 ロイ・チャーチャー氏と結婚し、4人の息子と7人の孫がいる。夫君は2014年に死去している。チャーチャー氏はABCテレビ放送でがんに冒されていることを明らかにし、最後までオーストラリア美術に貢献したいと話していた。
■ソース
Vale Betty Churcher

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