元ワン・ネーション党財政担当の録音物放送中止命令

ハンソン連邦上院議員、裁判所に一時差し止め請求

 極右政党、ワン・ネーション党の元財政担当者、イアン・ネルソン氏が秘かに録音していた党役員同士の会話をABC放送がその時事番組の中で放送することになっていたが、同党党首のポーリン・ハンソン連邦上院議員は、裁判所にABC放送がその録音物の内容を公開することに対する一時差し止め請求を行い、これが認められた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 6月8日、ハンソン議員の代理人がNSW州最高裁に秘密録音物の公開の一時差し止め請求を行ったもので、ABC放送とネルソン氏の双方に対して請求が出されている。

 先週、ABC放送の時事番組「7.30」は、ネルソン氏が秘かに録音していたハンソン上院議員との電話での会話を放送した。その中でハンソン上院議員は、選挙中に寄付された軽飛行機の「寄付」問題が明るみに出ることを懸念していたが、その後、現実に大問題に発展した。

 ハンソン議員の代理人、ピーター・ブリーン&アソシエイツは、ネルソン氏が秘かに録音したワン・ネーション党の一切の問題に関する録音物の一切の使用を禁止するよう求め、さらに、すべての録音物をハンソン議員に手渡すこと、また、ネルソン氏とABCに対して、ハンソン議員の秘密情報の公開によって生じた損害の経済的な賠償も求めている。

 裁判所の差止命令は6月13日に同裁判所が同訴訟について審理するまでの一時的なもので、ネルソン氏は、「訴訟については気にしていない。この訴えはハンソン議員がまたまた秘密主義に走ろうとしていることを示すもので煩わしいことでしかない。ハンソン議員は軽飛行機が寄付されたものであり、そのことを隠し、知られることを恐れていたことを証拠立てる録音だ。それに、裁判所の管轄にも疑問がある。私はQLD州の法律を破っていないし、公開は公共の利益の立場で行ったことだ。このことについても争う用意がある」と語っている。

 一方、ABC放送に対する秘密録音の公開差し止め請求は認められておらず、ABC放送側は、「公共の利益のために事件を報道する立場を擁護する」と語っている。

 不動産開発業者のビル・マクニー氏が2016年選挙中にワン・ネーション党に軽飛行機を寄付した問題は、ABC放送の番組を受けてオーストラリア選挙管理委員会(AEC)が捜査を進めている。
■ソース
Pauline Hanson gags former One Nation treasurer Ian Nelson over covert recordings

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る