「私は無実、オーストラリアに帰って容疑を晴らす」

ペル・カソリック枢機卿、児童性虐待行為で訴追

 6月29日、オーストラリアの大司教を務め、現在はバチカンで会計を担当するジョージ・ペル枢機卿をVIC州警察が、過去に児童性虐待を行った容疑で起訴したことが報道された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ペル枢機卿はバチカンの序列で第3位の実力者で、バチカンに招かれる前には、児童性虐待に対する組織の行為を調べる特別調査委員会で、被害者らから何度も「地位を利用して部下の児童性虐待を隠蔽してきた」と証言を受けているが、遂に関与の証拠が挙がらなかった。また、ローマからビデオで同特別調査委員会の証人にもなったが、どのような不法行為も否定していた。

 警察では複数の訴えをもとに起訴を固めたとしており、また、「有罪判決を受けるまではペル氏も推定無罪の扱いを受ける」と語っている。

 ペル枢機卿は7月18日にメルボルン簡裁出廷を命じられており、枢機卿自身は「オーストラリアに帰って潔白を証明する」と語っているが、医師の診断を受け、旅行に耐えられる健康を確認してからということになる。特別調査委員会での証言の際には旅行に耐えられる健康にはないという理由でビデオ出廷している。

 VIC州警察のシェーン・パットン副長官は、「起訴は複数の訴えに基づいている。来週には簡裁が起訴容疑を発表するかどうかを決める。7月6日には予審が開かれる」と発表している。

 2016年7月、VIC州警察は、1970年代にバララットで起きたとされる複数の違法行為について訴えが出されており、公式に捜査を進めている」と発表していた。

 また、「手続きはすべて過去の性的犯罪に適用しているのとまったく同じ手続きだ。警察では検事局と話し合い、アドバイスを得ている。また、ペル枢機卿の弁護人とも連絡を取り合っているが、それも通常の慣行だ」と発表している。

 2016年7月には、ペル枢機卿は、「私が児童性虐待していたという主張はメディアの中傷に過ぎない」と反論、10月にはVIC州警察官3人がローマに飛んで事情聴取している。オーストラリアは、イタリアとは容疑者引渡し条約を結んでいるが、バチカンとは結んでいない。しかし、自分で進んでオーストラリアに帰ると発言しているため、外交特権も問題にならない。

 ペル枢機卿が裁判にかけられると、カソリック教会史上で刑事裁判にかけられる最高位の聖職者になる。
■ソース
George Pell, Catholic cardinal, charged with historical sexual assault offences

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