警察、ナイトクラブに「テロ対策プラン」要請

専門家は「袋の内容はまったく奇妙」と

 QLD州警察と「セーフ・ナイト地区」は、ブリスベンの歓楽街、フォーティチュード・バレーのバーやナイトクラブに電子メールを送り、テロ関連事件が発生した場合に備え、「緊急袋」を用意するよう要請している。しかし、テロ問題専門家は、「緊急袋の効果は考えられない」と否定的発言をしている。

 電子メールは、「緊急袋」に入れる品目をリストアップしているが、「あくまでも草案」としており、店内見取り図やCCTV配置図を入れたUSBメモリー、スタッフ連絡リスト、セキュリティ・コード、メガホン、事件ログブック、グロー・スティック、使い捨てカメラなどが挙げられ、「これは決まったものではない。それぞれの店で必要な物があるはず」としている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フォーティチュード・バレー・セーフ・ナイト地区のサイモン・ターナー事務局長は、「緊急袋の案は最近のセキュリティ・フォーラムで群衆の集まる場所でテロ攻撃が起きた場合を想定した話し合いが行われ、そこで浮かんだ案だ。ただし、国内のテロ危険度は今も『あり得る』段階であり、ブリスベンの歓楽街でテロが起きる危険があるということではない。用意するに越したことはなく、万が一事件が起きた場合にも緊急に解決できることが望ましい」と語っている。

 Australian Strategic Policy InstituteのNational Security Program部長、クフィア博士は、「緊急袋は世界中で起きたテロ攻撃をもとにして考案された『ランダムな』ツール。最近のテロ攻撃の事例を調べると、屋外で起きた事件が圧倒的に多く、屋内の事件はほとんどない。このような緊急袋は、当局が事前にテロ事件が起きることを察知している場合には有効だが、そうでなければ袋の中身はやや奇妙なアイデアといえる」と語っている。

 また、「緊急袋はどこでも採用されておらず、むしろ一般市民の意識向上と警備活動強化の方が効果があるのではないか」としている。
■ソース
Brisbane nightclubs asked to introduce new counter-terror measure, but expert not convinced

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