バリ・ナインの2人、他の6人と共に処刑

目隠し拒み、アメージング・グレース歌い

 4月29日午前零時35分(現地時刻)、バリ・ナインの2死刑囚、アンドリュー・チャン、ミュラン・スクマランが他の6人の死刑囚とともに銃殺刑に処された。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 処刑に立ち会った教誨師によると、8人は目隠しを拒否し、前方を見つめたまま、ある者は賛美歌の「アメージング・グレース」を歌いながら、おのおの心臓に3発の銃弾を射ち込まれた。遺体は処刑から数時間後に救急車で棺におさめられてジャカルタに向かった。

 処刑の報を受けて、オーストラリア政府は駐ジャカルタ豪大使の召還を発表した。大使召還は抗議の意思表示として行われるもので、一時的な国交断絶を意味する。野党労働党のビル・ショーテン党首は政府の決定を支持する発言を行った。死刑囚の本国政府はいずれも助命を嘆願しており、また死刑囚の一人は精神障害者であり、さらにバリ・ナインの2死刑囚を担当した裁判官は寛刑と引き替えにワイロを要求していたことが暴露され、インドネシア当局が調査報告書を発表したが、裁判官のワイロ要求の証人から証言を求めていなかったことが報道されている。そのような状況での処刑断行にはインドネシア内外から批判が出ている。

 29日、チャン、スクマランの遺体は、遺体空輸の手続きが済むまで国際空港に近い西ジャカルタの遺体安置所に安置され、棺のままさらに木箱におさめられ、30日にジャカルタの空港を発ち、5月1日早朝にシドニー空港に到着する予定。ジュリー・ビショップ外相は、「オーストラリア人の遺体の確認はマジェル・ハインド領事立ち会いのもと、2人の死刑囚の家族が行う。

 死刑囚の遺体は、教誨師の祈りの後に安置所に運ばれ、洗浄、銃弾を摘出した後、傷口を縫合の上、新しい服を着せられ、棺におさめられた。
■ソース
Bali nine executions: The final lonely journey of Andrew Chan and Myuran Sukumaran

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