「海外での麻薬処刑阻止不可能」

連邦警察、バリ・ナイン問題で声明発表

 5月4日、連邦警察(AFP)が記者会見を行い、インドネシアでバリ・ナインが逮捕されるまでのAFPの行動を発表した。死刑制度を廃止したオーストラリアは犯罪人引き渡しについて、引き渡して死刑になる可能性がある場合には引き渡しを拒否する原則を取っているが、バリ・ナインについてはAFPがインドネシア警察に通報したために覚醒剤を密輸出しようとした9人が逮捕されたとされている。記者会見でアンドリュー・コルビン長官とマイケル・フェラン副長官は、「今後も捜査の成り行き次第でオーストラリア人が処刑されることはあり得る」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 コルビン長官は、「9人がオーストラリアからインドネシアに飛んだ時には彼らを逮捕する十分な証拠がなかった。誰が加わっているのか、どんな計画なのか、どんな薬物なのかも分からなかった。その時点でインドネシア当局に連絡し、協力を依頼した。それ自体、通常の手続きだった」と語っている。また、バリ・ナインの1人、スコット・ラッシュの父親が息子の挙動に不審を感じてAFPに協力を求めたという当時からの報道については、「AFPはそれ以前から動きは察知しており、捜査を進めていた。あるドラッグ・シンジケートが、海外からオーストラリアに薬物を運ぶ運び屋を集めていたということをつかんでいた頃にラッシュの父親の通報があった。彼の通報で特に変わることはなかったし、息子の出国を阻止する約束もしていない」と語っている。

 さらに、「なぜ、9人がオーストラリアに帰国した時に逮捕するようにしなかったのか?」という質問に対して、「インドネシア当局が逮捕に十分な証拠をつかんだ上でどういう行動に出るのかは私たちにはどうにもできないことだ。オーストラリア人が海外で重大な犯罪を犯せばそうなるというのが冷厳として事実だ。今後同じようなことが起きないとは保証できない。保証できれば楽だが、それは無理だ。犯罪はどれ一つとして同じということはない。捜査中にどういう結果になるか予測は不可能だ。死刑制度国との捜査協力については2005年以降かなり厳密になってきたがバリ・ナインのような事件が起きないとはいえない」としている。(Ratei)
■ソース
Bali Nine: Australian Federal Police unapologetic for tip-off that led to Chan and Sukumaran executions

http://www.abc.net.au/news/2015-05-04/afp-says-more-australians-could-face-death-penalty-over-drugs/6442084

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る