ステレオソニック、ドラッグで死者2人

ブリスベンでは20人が救急入院

 先週末、シドニー、アデレード、ブリスベンと巡回で開かれたステレオソニック・ミュージック・フェスティバルは、開催日ごとに違法薬物所持で大勢が逮捕され、過剰服用の疑いで2人が死亡、大勢が救急車で病院に運ばれた。警察は違法薬物の危険性を宣伝し、イベント前に警告、会場内外で麻薬犬を動員して検問や所持品検査を行ったが、死亡事故を防ぐことはできなかった。ドラッグ教育者らは、「若者は危険を承知で服用している。取締りだけでは防げない」と語っている。

 ブリスベンでは20人が救急車で入院したが、シドニーでは25歳の女性、アデレードでは19歳の男性が死亡している。主催者も2箇所での死亡事故を重く見て、救急隊員、警備員を増員し、観客の挙動や容体を監視したが、救急隊員も、「ドラッグを飲もうとする者を防ぐことはできない」と語っている。また、ステレオソニック主催者もフェースブックで、「ドラッグの危険についてどんなに言っても言いたりない。救急隊員と警備員を増やしたが、来場者も違法薬物の危険をよく認識し、賢い判断をしてもらいたい。メディアで報道されているとおり、街頭に出回っているドラッグは闇で造られており、どんな毒物が混じっているか予想できるものではない。そういうことに命を賭けないでほしい」と述べている。
 シドニーの会場で死亡したシルビア・チョイさん(25)にMDMAを売った男が起訴されており、アデレードで亡くなったステファン・ウッドウォードさん(19)の家族は、「ミュージック・フェスティバルで子供達の安全を守る対策はないものか? もし、体の具合が悪くなればすぐに助けを求めてほしい。また、常に仲間に異変がないか気をつけていてほしい」と語っている。

 一方、救急医療専門家には、デビッド・カルディコット医師のように、「ミュージック・フェスティバルなどではドラッグの取締りよりもその場でドラッグの成分を分析する装置を用意し、危険な不純物が混じっている場合に生命の危険を警告できるようにすべきだ」と主張する者も増えているが、「危険は不純物だけではない。また、危険な薬物は数多くあり、すべてを即時に検出することは不可能」と否定的な声もある。
■ソース
Stereosonic music festival: 20 overdose in Brisbane despite extra security after deaths in Sydney and Adelaide

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