鶏卵ケースを冷蔵棚に移すよう勧告

夏のサルモネラ中毒流行に歯止めと

 オーストラリアの大手食品雑貨小売店は現在も鶏卵ケースを通常の商品棚に置いているところが多いが、鶏卵の常温保存はサルモネラ菌の繁殖を促し、食中毒の原因になると警告が出されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 保健データによると、夏季をピークとして食中毒症例が着実に増えている。研究によれば、鶏卵を冷蔵保管するだけでも致命的なサルモネラ菌による食中毒を防ぐことができるが、スーパーマーケットも小売店も鶏卵ケースの冷蔵保管が義務づけられていない。

 オーストラリア国立大学(ANU)の疫学専門家、マーチン・カーク准教授は、「鶏卵が媒介するサルモネラ中毒は増加の一途だ。スーパーマーケットが鶏卵の冷蔵棚保管でサルモネラ中毒の大発生を防ぐことを考えなければならない。サルモネラ菌汚染は生産者の農場から消費者の自宅までどこででも起きる可能性がある。これまで何度も食中毒が起きており、何とかしなければならない時期に来ている」と語っている。

 鳥は産卵と排泄が単一孔で行われるため、卵がサルモネラ菌などの汚染を受けやすい。食品安全法では、農場では鶏卵を洗浄し、割れなどを検査し、等級づけ、冷暗所に保管し、出荷には冷蔵車で運ぶことが義務づけられている。

 VIC州農業連合会(VFF)鶏卵グループのブライアン・アーメド会長は、「食品安全努力にもかかわらず、スーパーマーケットでの鶏卵冷蔵保管が義務づけられていない。卵も精肉と同じように保管しなければならないはず」と語っている。

 全国的にサルモネラ汚染率が上昇しており、しかもその40%が汚染鶏卵によるものだった。また、2015年にはVIC州で3404人、人口10万人あたり58人のサルモネラ中毒が起きている。10年前に比べると2倍になっている。
■ソース
Supermarkets ‘missing link’ in egg-related salmonella protection

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