個人メディケア・カードの詳細がオンラインで売買

2018年からの医療記録オンライン化に懸念

 個人のメディケア・カードの情報がオンラインで売買されていたことが明らかになり、医師は、患者の医療記録の機密性が懸念されると語っている。一方で、患者に対して、2018年から実施される医療記録デジタル化を拒否しないよう訴えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア・ガーディアン紙のジャーナリストが「ダーク・ウェブ」で自分のメディケア・カードの情報を購入、メディケア情報が密売されていることを実証した。これを受けて連邦警察(AFP)が捜査を始めている。

 一方、豪医師会(AMA)は政府に回答を求め、2018年から導入されるデジタル医療ファイル制度、「My Health Record」の患者データを保護できるのかどうかを問いただしている。

 マイケル・ギャノンAMA会長は、「セキュリティが破られた事実は、導入される制度への信頼性が懸念され、国民が安心して制度を利用できるように対策をきちっとしなければならない」と語っている。

 2012年に発足して以来、約20%の国民がデジタル医療ファイル制度に加入しており、2018年からは自動的に全国民が制度に編入されるため、それを望まない者はオプト・アウトしなければならない。

 ギャノン会長は、「My Health Recordは、医療記録がすべて一元に統一され、医師が患者の過去の診療を閲覧できるため、薬剤に対する反応、アレルギー反応などの危険を知ることができ、また検査の重複などを減らし、医療負担を節減することができる。国民にはオプト・アウトしないようお願いする」と語っている。

 連邦保健省の報道担当者は、My Health Recordは5年間の実績があり、500万人近い国民の医療記録が収められている。メディケア情報漏洩でも、このデジタル医療記録のセキュリティは破られていない」と語っている。
■ソース
Doctors question medical record confidentiality, fear ‘dark web’ revelations will stop patients using digital medical files

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