農村部で高齢者が処方箋鎮痛剤を横流し

密売人が「どうせ永くないんだ。子供に葬儀代を」と

 7月13日付ABC放送(電子版)の報道によると、農村部・過疎地の医師の団体、Rural Doctors Associationが、「農村部の高齢者が生活費を稼ぐために処方鎮痛剤を密売人に横流ししている」と警告を発している。

 また、一部にはドラッグ密売人が、「どうせ永くは生きられないんだ。子供に葬儀代を残してやってはどうだ」などと持ちかけ、脅して横流しさせているケースもあるとしている。

 同団体のイーウェン・マクフィー会長は、「このような問題がどれほど広がっているかは不明だが、オキシコンティンやエンドーンなどの処方鎮痛剤の乱用は郡部ではかなり広がっている。家賃や日常生活費が非常に高い地域もあり、その生活費をつくるために処方鎮痛剤が利用されている」と語っている。

 VIC州ミルデュラのある薬剤師は、「高齢者は当局に見逃されがちだが、密売人が診療所や薬局の外で高齢者を待ち伏せし、親しげな態度で近づいてくると聞いた。しかし、高齢者がおとなしく言うことを聞かなければ脅し始めるようだ。また、葬儀代のことを持ち出して、もうじき葬儀代がかかるだろう。家族に負担をかけてもいいのか? ちょっとした儲け話がある。ちょっとのことで金を貯められるし、おしまいには家族の迷惑にならずに葬儀代も残せるなどと持ちかけるらしい」と証言している。

 オーストラリアでは年間800人ほどが処方鎮痛剤の過剰服用で亡くなっており、死亡事故は農村・過疎地で高くなっている。2018年から、コデインを含んだ鎮痛剤は処方箋なしでは買えなくなるが、マクフィー会長は、「現実に必要なのはリアル・タイムの医薬購入監視システムだ。患者が処方医薬を購入すれば薬局で入力し、医師も薬剤師もその購入を直ちに見ることができるシステムが必要だ。現在のシステムでは、患者がGPに行って処方箋を受取り、薬局で購入し、それを横流ししても追跡の方法がない」と語っている。
■ソース
Rural health professionals say elderly people are on-selling prescription painkillers for a profit

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