「世界ナンバー・ワンのアンチ・ワクチン派」ビザ拒否

折しも高齢者施設で大勢のインフルエンザ犠牲者

 VIC、TAS両州の高齢者施設で大勢の入居者がインフルエンザに感染、両州で13人が死亡している。高齢者は予防接種が効きにくく、そのため、職員や見舞客が予防接種して、外からウイルスを持ち込まないようにすることが必須とされている。

 そのような時期にアメリカの自称「世界ナンバー・ワンのアンチ・ワクチン派」、ケント・ヘッケンリブリー氏のビザ発給を拒否したことが移民相によって明らかにされた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ピーター・ダットン移民相によると、ヘッケンリブリー氏は、子供の予防接種を停止することを要求する世界キャンペーンの一環として2017年末にオーストラリアでも講演旅行する計画だった。

 ダットン大臣は、「親に向けて、子供にワクチンを射つべきではないと唱えるこの人達は危険きわまりない。今回のビザ申請も詳しく調査した上で彼を入国させることは国益に反すると判断した」と発表している。

 ヘッケンリブリー氏はカリフォルニア州北部在住で、自閉症は「環境によって引き起こされる疾患。治療可能であり、子供は治すことができる」と主張している。しかし、同時に、かつて、イギリスの医学誌に、「ワクチンが自閉症の原因」との論文を投稿し、その後、医学界から放逐されたアンドリュー・ウェークフィールドともつながりがあり、ウェークフィールドの反ワクチン映画「Vaxxed」は、フィルム・フェスティバルでも主催者から上映拒否され、オーストラリア国内では秘密上映したと伝えられている。

 3種混合ワクチンと自閉症を結びつける「Vaxxed」をオーストラリアに持参したイギリスのポリー・トミー、アメリカのスザンヌ・ハンフリーズ両氏は3年間オーストラリア入国を禁じられている。

 野党労働党のキャサリン・キング影の保健相が政府に宛てて、「反ワクチン派がばらまいている危険な偽りの情報が、実証的科学的アドバイスの代わりにすることがあってはならない。保護者が正しい情報を受け取るよう図るのが政府の責任」と、ビザ拒否を要求していた。
■ソース
‘World’s number 1 anti-vaxxer’ Kent Heckenlively denied entry to Australia

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