火アリに続いて電気アリも再び発見される

QLD州北部、サトウキビ畑の野焼きで対抗

 かつて、QLD州北部のサトウキビ畑では野焼きを行っていた。焼くことで次の植え付けの肥料になったが、大気汚染の問題が厳しくなるとともに野焼きの炎とたなびく煙も過去の風物詩になっていった。

 中南米産の電気アリはオーストラリアでは2006年にケアンズで見つかっているが、最近になって、州最北部のサトウキビ農園でまた発見された。そのため、その地域のサトウキビ農園では、バイオセキュリティQLDに協力し、野焼きを復活することで電気アリの撲滅を狙っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 電気アリが見つかったスミスフィールドのサトウキビ農園主のマーク・サビナ氏は、「放置して電気アリが広がるリスクを冒すことはできない。そのためにはサトウキビ畑を焼き払って表面にいるアリを焼き殺し、それからサトウキビを収穫、当局が地面を防虫処理することになる。昔、電気アリの大群が毒蛇のタイパンを攻撃し、殺すのをもくげきしたことがある」と語っている。

 全国電気アリ撲滅プログラム統括責任者のギャリー・モートン氏は、「サトウキビ農園で電気アリが見つかっても、繁ったままのサトウキビ畑にバイオセキュリティ係官がアリ退治に入るのは安全上問題がある。そのためにサトウキビ畑を一度焼き払う必要がある。

 電気アリはどう猛な上に毒を持ち、明るい茶色の1.5mm程度の小さなアリだが、刺されると痛みを伴い、やがてかゆみと火ぶくれが残る。また、ペット動物を失明させることもある。そのため、電気アリは世界でももっとも侵略性の強い生物の一つに挙げられている。

 サビナ氏は、「刈り入れ前にサトウキビ畑を焼くと刈り入れもしやすくなり、刈り取ったキビの表面に電気アリがついたまま運び出されるおそれもなくなる。また、刈り取り後のゴミも焼き払われるため、アリ退治のエサが地表にまで届いて、アリが巣まで持ち去るようになる。アリはここで徹底的に退治しないと今後広まる怖れもある」と語っている。

 モートン氏は、「野焼きは住民に少し不便をかけることになるが、電気アリの被害ははるかに大きく、しかも長期に続く」と語っている。
■ソース
Dangerous electric ant invasion sparks revival of abandoned practice

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