グルテン混入のグルテン・フリー食品多数検出される

他の食品からの混入でセリアック症患者には危険

 メルボルン市保健局員が市内の127箇所の喫茶店やレストランで158件の食品サンプルを採集し、検査を行った結果、「グルテン・フリー」と示されているメニューのうち10%程度からグルテンを検出した。

 グルテンは小麦粉の粘りけになるタンパク質で、ほとんどの人にとっては無害な栄養物だが、ごく少数のセリアック症患者やグルテン・アレルギーの人々にとっては深刻な障害をもたらすことになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 その検査結果がMedical Journal of Australiaに掲載されたが、11件に1件のサンプルがグルテンを含んでいるか、または汚染されていた。

 ウォルター&イライザ・ホール・インスティチュートのジェーソン・タイ=ディン胃腸科研究者は、グルテンはセリアック症の人には長期的に重大な障害をもたらす可能性があり、骨粗鬆症、不妊、流産、成長不全、栄養失調などの他、リンパ腫など特定のがんのリスクも高める」と述べている。

 欧米の食品基準によれば、食品中のグルテン濃度も20ppmまでならグルテン不耐症の人にも安全とされているが、重度のセリアック症の人の場合にはこれより低い濃度でも不調が現れることがある。検査された食品の中には80ppmものグルテンが含まれているものもあった。

 全人口中のセリアック症人口は国によって異なるがオーストラリアの場合には70人に1人がこの症状を持っており、そのうち、5人に4人は自分で気づいていない。また、セリアック症患者の場合、生涯にわたってグルテンを摂らないことしか対処はない。ドクター・タイ=ディンは、「セリアック症患者でもグルテンを摂取して症状が現れないこともあり、大丈夫だと錯覚するが、その場合でも腸のダメージは起きている。しかも、グルテン・フリーのメニューで外食しても家に帰ってから気持ちが悪くなると言う患者も多い」と述べている。

 また、今回の調査は氷山の一角で、グルテン・フリーと記載された食品にグルテンが混入しているケースは、郡部のレストランやファースト・フード店に行けばもっと悪い状態ではないかと述べている。
■ソース
Non gluten-free food being sold in cafes, restaurants putting coeliacs’ health at risk

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