オーストラリアの最低賃金時給$18.93に

Fair Work Commissionが3.5%の増額決定

 現在、最低賃金で働いている人口はオーストラリア全体で200万人を超える。Fair Work Commissionがその最低賃金を3.5%引き上げ、時給$18.93とした。

 現行の最低賃金は$18.29/時でフルタイムの雇用なら週$694.90、7月1日の新最低賃金実施以後は週$719.20の収入になる。

 豪労働評議会(ACTU)は、生計費上昇で苦しんでいる国民を支援するためとして最低賃金週$50の引上げを要求していたが、コミッションは、「そのような大幅な最低賃金引き上げは非熟練労働者や若年労働者の雇用機会を損ねるおそれがあるとしており、コミッションのイアン・ロス委員長は、「雇用機会が縮小するともっとも影響を受けるのは労働市場ですでに圧迫されている人々であり、その人々や家族が貧困に追いやられる可能性がある」と語っている。

 ロス判事は、「経済指標から国民経済、労働市場は健全な状態にあると認められる。最低賃金制度や新しい裁定制度で賃金が決まる労働者の実質賃金上昇を実現する適切な時期と考えた」と述べている。

 また、「最低賃金の定期的低率引き上げが雇用低下や労働人口の就業阻害を招くとは思わない」と語っている。

 経営者団体のAI Groupは$12.50の週給上昇にとどめるよう要求していた。また、クレーグ・ロンディ雇用担当相は、「コミッションは慎重にバランスの取れた引き上げ率を決めた」と称賛している。

 ACTUのサリー・マクマナス書記長は、「最低賃金引き上げは方向としては正しいが、労組はせめて国民のメディアン賃金の60%まで引き上げることを望んでいる。貧困水準の賃金に悩んでいる人々が毎年コミッションの裁定を待つというのはおかしい。裁定賃金も国民全体の賃金レベルで決められるべきだ」と語っている。
■ソース
Australian minimum wage increased by Fair Work Commission to $719.20 a week

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