住宅不動産市場、6年間で初めて年間価格低下

価格上昇を牽引した二大都市が最大の低下率

 オーストラリア国内の住宅不動産市場はとどまるところを知らない価格上昇を続けていたが、昨年から市場の冷え込みが伝えられており、遂に年間価格変化が低下に転じた。過去6年間で初めてのできごと。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 全国平均では過去1年間で0.4%の値下がりになっており、特に過去に市場高騰を牽引していたシドニーが0.9%の低下、またメルボルンはさらに大きく1.2%の低下で、前四半期でもっとも弱い市場になった。

 過去に比較的低調だったホバートは前四半期には3.7%の上昇、年間でも12.7%と大きく伸びている。また、全般に郡部の市場が州都の市場を引き離して伸びている。

 この展開は、国内全州都・準州都を合わせて、2012年11月以来初めての値下がりの1か月後に現れている。

 不動産分析企業CoreLogicの最新の数字によると、この5月には全州都・準州都平均価格が0.2%低下していた。

 また、その中でも最悪実績ではメルボルンがシドニーを抜いており、5月には0.5%の低下、前四半期には1.2%の低下で、住宅価格中央値は$717,020になっている。それに比べて、シドニーは5月に0.2%の低下、前四半期には0.9%の低下で、住宅不動産価格中央値は$871,454になっている。価格はいずれも一戸建ち住宅もアパートも含めている。

 CoreLogicは、「住宅ローンの条件が厳しくなったことと、シドニー、メルボルンの住宅市場が弱くなっていることが背景にある。シドニーとメルボルンだけで、価値では全国の60%を占め、戸数では40%を占めている」と分析している。

 他の州都・準州都の実績は、パースが+0.1%、ブリスベンが+0.2%、アデレードが+0.3%といずれも上昇を続けている。また前四半期ではキャンベラが+0.8%、ダーウィンが+1.3%、ホバートは+3.7%とこれも上昇を続けている。

 また、住宅市場が上昇に転じることはほとんど考えられないとしている。
■ソース
Housing market posts first annual drop in 6 years, driven by Sydney and Melbourne

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