「自動車とカンガルーの衝突事故増加」

板金修理工場、野生動物ケアラーが警報

 オーストラリア大陸南東部の自動車板金修理工場は、「カンガルーと自動車の衝突事故が急激に増えている」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州南部の町、ベガの板金工場主は、しばらくいい気候が続いてカンガルーの数が増えたところに来て、乾季になったため、カンガルーが道路に近いところに出てきたのではないか」と語り、VIC州バララットの板金工場でも、「カンガルーと衝突して修理に入ってくる車は何年か前には週に1台か2台だったが、今は週に10台から15台にはなる。しかも、1頭にぶつかるのではなく、3頭、4頭が一度に車の前に飛び出してくるようになった。しかも、えさ場が広がっている」と証言している。

 保険会社AAMIの分析によると、動物との衝突で保険金請求9,000件のうち、キャンベラが2年続けて最大記録になっている。NSW州南部のゴルバーン、クーマ、ジンダバインはそれぞれ2位、4位、8位となっている。また、州別ではVIC州が最大で車と動物の衝突事故の3分の1が同州で起きている。AAMIでは、「ドライバーは特に冬場は、日が短いため車と動物が道路で出会うことが増える。運転にはくれぐれも注意するように」と呼びかけている。

 一方、政府の統計でも2010年から現在までカンガルーの頭数はほぼ倍になり、全国で5,000万頭近くに迫っている。

 アデレード大学のデビッド・ペイトン生態学准教授は、「カンガルーが増えたのは環境条件が改善されてきていることがある。しかし、現在は乾燥気象になっており、動物が水気の多い路肩の草や水を求めて道路に出てくるようになった」と分析している。

 運転中にカンガルーとの衝突を防ぐためには、暁、夕暮れ時は減速運転し、ハンドル操作で避けようとせず、ブレーキを踏むこと、時速90kmで走っていれば急ブレーキで衝突を避けられるが、100km以上なら急ブレーキも間に合わないとしている。また、ルー・バーは正面からの衝突には効果があるが、カンガルーは横からぶつかってくることが多いとしている。
■ソース
Panel beaters and wildlife carers report increase in kangaroos being hit by cars

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