福祉受給女性相手に無資格「格安豊胸術」宣伝

世界初の移植結果チェックアップ・クリニックで対策

 ABC放送の時事番組「Four Corners」は、福祉受給女性を対象として安価なインプラントを使い、形成外科医の訓練を受けていない医師が施術する、「ブーブ・ファクトリー(乳房工場)」というビジネスを報道している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同番組によると、The Cosmetic Institute (TCI)は、通常の形成外科では$10,000から$13,000を請求される乳房インプラントの手術を$5,990で提供しており、TCIのボンダイ・ジャンクション・クリニックは、センターリンクに隣接しており、元TCI看護師部マネージャのニコール・モンゴメリー氏が同番組に出演し、「TCIで豊胸手術を受ける患者の少なくとも5人に1人はセンターリンクで福祉金を受け取っていた。TCIは、離婚女性、独身女性、低所得階層の女性を対象にマーケティングしていた」と語っており、また、TCIオペレーション・マネージャのアルフィー・ロンバルディ氏は、「低料金大量措置で稼いでいた。すべてが金儲けであり、ブーブ・ファクトリーだった」と語っている。

 現在、そのTCIは、豊胸手術から合併症を患うなどの問題で苦しむ女性の集団訴訟を受けている。しかし、TCIそのもは身売りし、社名もCosmetic Evolutionに代わっている。国内にはTCIと似た事業モデルでいくつかのクリニックがあり、$6,000未満の手術料で施術している。

このようなクリニックは合併症が出た場合にも対処できないことが多く、合併症にも感染症からインプラントのれん縮による痛みや変形など様々である。

 このような格安インプラント被害に対処するため、シドニーのマコーリー大学で世界初の乳房インプラント・チェックアップ・クリニックが開かれた。このクリニックはアナンド・ディーバ教授が開設したもので、ディーバ教授は、「これまで手術結果が心配になっても女性達には行く場所がなかった。このクリニックは、手術結果が現れる前にチェックし、予防的に処置することを目的としている。患者女性の多くは保険もかけておらず、問題が現れてもどうしようもない立場に置かれている。そればかりでなく、恥ずかしさや罪悪感に囚われている女性も多い。また、今はインプラント手術よりも豊胸術の失敗に対処する手術の方が多く、ますます問題が大きくなっており、恐ろしいほどだ」と語っている。
■ソース
‘It was a boob factory’: Cheap breast implants marketed to women on welfare, with devastating consequences

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