アフリカ系ギャングの風評でスポーツ・イベント中止に

「若者の非行防止が目的なのに」と主催者

 メルボルンで毎年夏に開かれてきた南スーダン人バスケットボール・トーナメント「サマー・スラム」が会場難で中止に追い込まれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 メルボルンでは夜になるとアフリカ系ギャングが市民を脅かしているとの風評が立っており、マルコム・タンブル前連邦首相やピーター・ダットン内務相も、「メルボルンではアフリカ系ギャングを怖れて市民は夜にレストランにも行けない」と語るなどして風評をさらに煽っていた。一方、VIC州警察は記者会見を開き、犯罪件数ではオーストラリア、ニュージーランド生まれによる犯罪件数の方がはるかに多いと強調するなど、問題が人種対立になることを避けてきた。

 2017年のサマー・スラムの際にはこのイベントを見に来ていた少女グループが宿泊所を荒らし、さらに警察官に投石するなどしたため、今年は会場になるスタジアムがどこも「非現実的な条件をつけてきている」と主催者は語っている。

 主催者のフェースブックは、「スタジアムのマネージャはどこもニュースでアフリカ系ギャングの話を見ており、イベントの会場になることを敬遠している。また、これまでの協力団体までがイベントに不安を抱き始めている。ごく少数の者の行為のため、正しいことをしている大勢の者までが不当な偏見を受けている」と語っている。

 バスケット・ビクトリアでは、「市側は、サマー・スラム開催条件として、周辺住民にトーナメント開催を通知すること、全選手を会場からバスで送迎する経費を負担すること、ゲームは昼間に限ること、グランド・ファイナルは半日で済ませること、観客数を制限することなどを要求している」と語っている。

 また、「他のビクトリア・バスケット・トーナメントではこのような条件が課せられることはまずないのに」と不審を語っている。

 また、ABCラジオ・メルボルンに出演したバスケット・アソシエーションのマニャング・バーベリ氏は、「バスケットボール・トーナメントの目的はスーダン系の子供達を支援するためだ。また、彼らの非行化を防ぐための活動の一環だ。子供達が地元のスポーツ団体に参加することを望んでいる。スポーツに参加させ、非行化を防ぐことが目的なのに」と語っている。
■ソース
Fear of African gang violence blamed for cancellation of Melbourne basketball events

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