ABC放送、7-Eleven労働搾取隠しビデオを発表

2015年の暴露以後も続く低賃金労働の実態

 コンビニエンス・チェーンの7-Elevenは、フランチャイズ店オーナー多数が店員を違法低賃金で働かせていたことをABC放送の番組で暴露され、オーストラリア本社がアラン・フェルズ元ACCC委員長を指名して調査させたが最終的な結論が出ないうちに、7-Eleven本社が意図的に不徹底な調査で済ませようとしたという理由でフェルズ教授が同社を批判して調査を打ち切り、一方、7-Eleven社もいくらかの人事の異動があった。

 11月21日にはABC放送が、隠しカメラ・ビデオの内容を放送し、ブリスベンのある7-Elevenで従業員が一旦合法水準の賃金を受け取った後、その一部を経営者に返還する一部始終を明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 このビデオに写されている従業員はABC放送のインタビューに、「私も同僚も何千ドルもの金を経営者に返せと命令され、命令に従わなければ解雇すると脅された。経営者は法定最低賃金を支払う余裕はないと言っていた」と語っている。ABC放送は女性の身元を守るため、アンナという仮名で呼んでいる。

 7-Eleven社は、ABC放送に対して、「ブリスベン店の事件について内部調査を始めた」と語っている。

 以前に報道された違法低賃金暴露の時と同じように、従業員のほとんどが海外留学生であり、ビザ問題で脅され、あるいは他に雇ってくれるところがないため、経営者のやり方を違法と知りつつ、命令に従っていたと語っている。アンナの場合、時給$25を受け取った後、時給$11分を経営者に返し、年間の返納額は$6,000にのぼっていた。また、返納額が明らかにされている銀行明細書もABC放送に示した。

 2015年、ABC放送の「Four Corners」とフェアファクス・メディアの合同取材班は、違法低賃金は7-Elevenの多くの店が行う組織的な搾取であることを突き止めている。

 フェルズ教授は、「私の調査委員会が事実上7-Eleven本社に解雇されて以来、その内部で何も変わっていないことを示している」と語っている。また、「搾取を本社は知っているのか?」という質問に対して、アンナは、「搾取を本社に訴えようとした従業員が解雇されたと聞いている」と証言している。さらに、ABC放送が、搾取のあったブリスベン店を取材し、「違法賃金の訴え」に対するコメントを求めたところ、マネージャが、「コメントすることを禁じられている。質問があれば7-Eleven本社に行ってくれ」と答えている。

 Fair Workオンブズマンは立件できた違法低賃金労働のフランチャイズ店経営者何人かに法廷の判決で巨額の罰金を科すことができたが、ビザや失職の不安から名乗り出ない被害者も大勢いるとされている。
■ソース
7-Eleven: Covert video captures worker being forced to pay back wage in cash

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