ワニの棲息する川にバス転落、運転手脱出できず

通りがかった警察官グループが必死の救助

 QLD州最北部ケアンズで、ワニの棲息で知られた川に観光バスが転落し、運転手が中に閉じ込められたままゆっくりと水没していった。たまたま車で通りがかった警察官3人のグループが目撃、ワニの恐怖をものともせず、川に飛び込み、運転手を救い出した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジョン・ディクストラ巡査長は、「運転手を助けることに頭がいっぱいでワニのことは考えていられなかった」と語っている。

 さらに、「昨夜、自分と2人の同僚が車で走っている時に、30人乗りの観光バスがスミス・クリークに転落し、運転手を乗せたまま水没していくのを目撃したのは幸運というほかない。事故が5秒早くても、5秒遅くても誰も気づかなかっただろうと思う。助けを求めるような、あえいでいるような声を聞いた。ワニのことも頭に浮かんだ。そのあたりでワニが目撃されたことがある。それでも運転手を助け出すことが優先した」と語っている。

 ディクストラ巡査長が川に入って運転手を助け出している間、2人の同僚は岸に立って懐中電灯でワニを警戒した。

 運転手(36)は車内で水面から頭だけ出し、ようやく息をしている状態だった。一度引っ張り出そうとしたがどこかに引っかかっているようだった。二度目に引っかかりからは外れたが、マングローブに引っかかった。三度目にようやく運転手を窓から引き出すことができた。

 「運転手はショック状態だったが、客を全員降ろした後で車庫に戻る途中だったと話した。乗客が乗っていなかったのは幸いだった」と語っている。

 運転手はケアンズ病院に運ばれ、命に別状はない。

 地元ライカート選挙区選出のウォレン・エンチ下院議員は、「スミス・クリークのワニの棲息はよく知られている。救助の警察官は危険を顧みずよくやった。2人の警察官が懐中電灯で警戒したのは正しい配慮だった」と語っている。

 事故原因について、ディクストラ巡査長は、「運転手が歩行者2人を避けようとしてハンドルを切ったため、道路から飛び出したようだ」と語っている。

 また、QLD州北部で警察官を務めていればひやっとすることはいくらでも経験する。今回もその一つだと語っている。
■ソース
Drowning driver pulled from croc-inhabited creek as tourist bus sinks

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