ルーカス・ハイツ研究用原子炉、運転一時停止

職員、放射線治療レベルの線量被曝

 シドニー都市圏南部ルーカス・ハイツ地区にある医療用や産業用の放射性同位元素を供給する研究用原子炉の新しく運転が始まった医療用施設で安全レベルを超える放射線を浴びたため、運転が一時停止されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 報道によると、42ミリリットルのモリブデン99(Mo-99)を入れた容器の外側で放射能汚染が検出されており、同原子炉を管理運営するオーストラリア原子力科学技術機構 (ANSTO) では、2週間前にMo-99生産ライセンスを交付されたばかり。

 また、ANSTOは、「同施設で事故が起きたのは6月21日の朝。被曝した3人の職員は、放射能防護班の処置を受けている。うち2人の被曝量は法定最大量を超えており、通常の医療現場の放射線治療レベル」と発表している。

 この事故のため、新施設でのMo-99の生産を停止して調査を進めており、その間、Mo-99は同原子炉の他の施設で生産することになった。

 Mo-99は、国内放射線医療の現場での主流を占めるテクネチウム99mの親同位体になる。つくられたMo-99は半減期が2.75日と非常に短く、生産されてから崩壊を始め、医療現場で用いられる頃にはテクネチウム-99mになる。

 同原子炉ではこれまでにも何度か事故を起こしており、2018年10月に最新の原子炉安全基準を満たしておらず、新しい施設に代えるべきと判断された。
■ソース
Lucas Heights nuclear medicine production halts after workers exposed to unsafe radiation

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