「コアラがウマ、ウシに襲われるケースが増えている」

野生動物専門家がコアラ絶滅の危機を訴える

 オーストラリア特有の動物で観光客にも人気のあるコアラは森林開発伐採で棲息地が減少しているが、野生動物専門家が、「コアラがウマ、ウシなどの家畜に襲われ、踏みつぶされるケースが増えている」と証言している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 子供コアラのフレーザーは2016年にNSW州北部の牧場で母親もろとも牛に襲われ、母親は死に、フレーザーも脚と腕を骨折した。QLD州ゴールド・コーストのカランビン野生動物病院で手当を受け、今はNSW北部リズモアのケアラー、スザンナ・キューさんの世話を受けている。

 キューさんは、「運ばれてきた時は600gしかなくて、生き延びるのは無理だろうと思ったが、今は4kgにまで成長している」と語っている。そのキューさんは、「コアラ友の会」のメンバーで、「NSW州北部ではコアラが牛に襲われるケースはかなり頻繁に起きており、過去15か月に8頭が死んでいる。家畜はコアラを敵だと勘違いするらしい」と証言している。また、カランビン野生動物病院のマイケル・パイン獣医主任も、「あまりにも頻繁に起きているので驚いている。通報されないケースもあるのではないか。コアラの敵は今も疾患が最大で、病院に運ばれてくるコアラの60%が疾患だった」と語っている。

 QLD州ダーリング・ダウンズのコアラ救助員、クレア・ガバーさんは、「家畜に襲われたコアラは投げ飛ばされたり、突かれたり、踏みつぶされて悲惨な状態になる。しかし、その最大の原因は、森林伐採開発で住みかになるユーカリの木を失ったコアラが地上に降りてくるケースが増えているからではないか」と語っている。

 コアラが死んだり、傷ついたりした場合、牧場主には届け出の義務がある。
Koalas being trampled by livestock amid habitat loss, wildlife experts say

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