ブリッジ・ビザ、ホバートの人口を超える数に

保守連合政権の5年間に倍増

 6年間、3代の保守連合政権はボート難民は一切オーストラリア領土には入れないという厳しい政策で、移民受け入れ枠も縮小する政策を取っているが、同時にこの5年間で、ビザ申請の結果が決まるまでの滞在許可であるブリッジ・ビザ保持者総数が2倍に膨れあがり、今やTAS州ホバートの人口を超える規模になっており、今後も増え続ける見込みという皮肉な事態になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 一つには国境警備で厳しい態度を取るピーター・ダットン内務相の下で難民船は公表されなくなったが、飛行機で入国してから難民申請する作戦に切り替わっており、処理が追いつかず、申請から決定までの期間が延びており、その間のブリッジ・ビザでオーストラリアに滞在するケースが膨れあがっている。

 現在、ホバートの人口は222,000人だが内務省によればブリッジ・ビザ保持者は229,000人に上っている。

 また、このブリッジ・ビザで職に携わることができるため、労働市場にも影響が出始めているとの報告がある。

 Committee for Economic Development of Australia (CEDA)の分析によると、ブリッジ・ビザの人口の失業率は約20%で、オーストラリア全体の平均と比べると高いが、逆に80%ほどが就業しており、労働市場に何万人もの労働力が増えていることになる。

 CEDAのメリンダ・キレントCEOは、「一般的に言って、短期ビザ労働力はオーストラリアの経済繁栄に寄与しているのだが、ブリッジ・ビザ保持者が増えることについては精査する必要がある。また、ブリッジ・ビザ保持者の就業を可としていることについても一般社会では疑問視している」と語っている。

 最近の連邦議会調査委員会で、「マレーシアからオーストラリアに観光ビザで入国してから難民申請するケースが増えており、内務省によれば、2014年6月には短期滞在のマレーシア人のうち7%だけがブリッジ・ビザだったが、2019年3月には34%に増えている」と証言されている。
■ソース
Bridging visa ‘blow out’ now bigger than Hobart and Government expects it to keep growing

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