「国境を閉鎖すべきではない」と州首相

パリ同時多発襲撃事件に応えて

 129人の死者と200人を超える負傷者を出したパリの同時多発襲撃事件で、世界中に衝撃が広がっており、オーストラリアでも一部政治家が、「難民受け入れを中止しろ」などの発言をしている。これに対して、ドイツを訪問中のマルコム・タンブル連邦首相が、「国の政策をテロリストのいいなりにすることはできない」と、あくまでも従来の政策を続ける意思を明らかにしている。また、マイク・ベアードNSW州首相も、「オーストラリアは難民受け入れの国際的義務がある。国境を閉ざすべきではない」との発言をしている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ベアード州首相は、「オーストラリアは、暴力から逃れるために故国を後にしてきた人々を支援する義務があり、彼らに対して国境を閉ざすべきではない」と語っている。

 さらに、「オーストラリアに定住しようとする難民については連邦政府が適切なチェックを行っている。まさしく私達が目撃しているようなテロから逃れてきた人々を助けてはならないなどと誰でもあっても言うべきだとは思わない。世界に対する義務とはこれらの難民を分担して受け入れることだ」と語っている。

 アンドリュー・フレーザー国民党連邦議会下院議員は、パリのテロ攻撃への対応として、中東からの難民希望者に対しては国境を閉ざすべきだ」と発言しており、ベアード州首相もこのフレーザー発言に触れたもの。

 また、「パリの事件以後、オーストラリア国内のテロ・リスクが高まったかどうかは警察が不断に評価作業を続けている。大晦日などの大規模なイベントの際には出動警察官を増員するなどして適切な措置を取っている。また、不審な活動などを見た場合には警察に通報するのが市民の任務でもある」と語っている。
■ソース
Mike Baird: Australia shouldn’t close borders

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