「アボットには政界引退してほしい」

世論調査で有権者の圧倒的な意思

 左派系シンクタンク、「Australia Institute」が委託して実施させた世論調査によると、過半数の人が、「トニー・アボット氏は連邦首相に返り咲くことを狙っている」と考えているが、実際に返り咲く可能性があると考えているのは僅か12%、また、3人に2人が、「彼は政界から引退し、議員を辞職すべきだ」と考えていることが明らかにされた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が報じている。

 「アボット氏は政界を引退すべき」と考えているのは回答者の63.4%にのぼり、政治家を続けるべきと考えているのはわずか26.3%だった。また、アボット氏の所属する保守連合の支持者でさえ、「引退」支持が過半数に達しており、労働党、緑の党支持者では75%近くが、アボット氏引退を求めている。

 同シンクタンクのベン・オキスト会長は、「性別、支持政党などの違いを超えて、アボット前首相は政界を引退すべきと考えている。もちろん、去就はアボット氏が決めることだが、オーストラリア社会はすでにアボット政権期の政策を過去のものとして新しい政策を求めている」と分析している。

 この世論調査は、3月にResearch Now社が、1412人を対象に実施しており、「アボット氏は首相復帰を狙って政界に居続けていると思うか?」という問いに58%近い回答者が「同意、または強く同意」と答え、「不同意、または強く不同意」とこたえたのは24.3%に過ぎなかった。また、保守連合支持者でさえ、49%が、「同意、または強く同意」と答えている。さらに、「ワリンガー選挙区有権者に奉仕するために政界に残る」というアボット氏の言葉を信じているのは有権者全体の5.6%、保守連合支持者でさえ8.1%程度に過ぎない。

 ついで、「アボット氏の首相復帰はあり得ない」と考えているのは回答者の73%にのぼり、保守連合支持者でさえ70.5%にもなる。首相復帰の可能性を信じているのは12.5%、保守連合支持者で17%止まりだった。

 しかも、「アボット氏が政界にとどまることでマルコム・タンブル政権に害を及ぼしている」と考えている回答者は54.1%にもなり、保守連合支持者でさえ49.9%が同意している。

 アボット氏は、2015年9月に首相の座を追われて以後もメディアに出たり、海外で講演したりと国民の眼から目立つところで動いており、保守連合議員の会議でもタンブル政権に異論を唱える発言を続けているが、今週になって、「タンブル首相を支持しており、タンブル政権再選のために全力を尽くす」と発言している。
■ソース
Australians overwhelmingly want Tony Abbott to quit Parliament: poll

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