セーフ・スクール・プログラムに中国人コミュニティから反対

イジメ防止に中国人有力者も知らない反対署名活動

 連邦政府出資の「Safe Schools」は、同性愛、バイセクシャル、トランス、インターセックス(LGBTI)などを理由とするイジメや偏見をなくすためのプログラムで、州教育省が監督することになっている。このプログラムに対しては保守連合内の超保守議員らから苦情が出たことがあるが、発足間近になって今度はNSW州内の中国人コミュニティから17,000人の請願署名が州議会に提出された。しかし、シドニーの中国人コミュニティ有力者も請願書が議会に提出されるまでまったく知らなかったという奇妙ないきさつになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 請願書はエッピング選出のダミアン・テュードホープ自由党議員が提出したもので、同議員は、「シドニー北西部と市内一帯の移民コミュニティn間でプログラムに対してかなりの反対が出ている」としている。

 同議員は、「わが国の移民コミュニティに一つ共通していることは、親の権利を不可侵と考えていることだ。セーフ・スクール・プログラムはこの親の権利に対する攻撃だ。請願署名は、このプログラムがジェンダー流動性といったような特定イデオロギーを推進するものであり、我々の文化信条になじまない」と語っている。

 申請書は、「このプログラムは、男女の性的関係だけが正常だと考える文化の出身者親子を差別するものだ」としている。

 ABCは、中国系コミュニティ団体と接触し、一部の団体は請願書を回覧したことは認めたがコメントを拒否したと報道している。また、Chinese Australian Forumのケンリック・チーア会長は、「今日まで請願書のことをまったく知らなかった。中国人コミュニティはイジメに反対しているから、その17,000人の署名が中国人コミュニティを代表しているとは思えない」と語っている。

 アンドリュー・ピッコリ州教育相の報道官は、「議会で請願書が審議されるまで大臣がその内容について発言することはしない。また、請願書は1万人以上の署名があればどんなものでも議会に提出することができる」と述べている。この請願書は9月22日に審議される。
■ソース
Safe Schools: Australian Chinese community petition against anti-bullying program lodged in NSW

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