スキャンダル続きの職業訓練学費ローン制度廃止

ローンも上限額設定で財政赤字食い止めに

 前労働党政権期に民間職業訓練学校学生への学費ローンが緩和されたが、その政府の金を目当てに劣悪な民間カレッジが現れ、無償ラップトップコンピュータで客引きしたり、入学資格のない者や勉学意欲のない者まで勧誘した結果、大勢の学生が脱落して学費ローンの借金を抱え、民間カレッジはそのまま学費を政府から直接受け取るなどの悪質な行為が暴露された。

 10月5日、サイモン・バーミンガム連邦教育相は、悪質な民間カレッジへの学費ローン直接支払いを廃止し、学生ローン額にも上限を設けることを明らかにした。この措置により、財政赤字も今後20年間で250億ドル低下することになる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 学費ローンのVET FEE-HELP制度の総額は2012年には3億2,500万ドルだったが、労働党政権が条件を緩和し、その後2013年には政権が交代したが、緩和制度は残り、2015年には29億ドルにも膨れあがった。

 その後、フェアファクス・メディアなどが悪質なカレッジが学生と政府の双方をあざむいて巨利を得る実態を報道し、一気に問題化した。

 バーミンガム上院議員は、「新しい制度はVET Student Loansと呼ばれ、VET FEE-HELP制度下で氾濫した巨利をむさぼる悪質カレッジの詐欺行為を終わらせる」としている。

 新制度では、カレッジは学費を政府から直接受け取る前に厳しい申請手続きを行い、その後も徹底した監視を受ける。また、産業のニーズに合わせ、雇用に結びつくと認められた者だけがローンを受けられることになる。また、治療的美術カウンセリングやファッション・スタイリング、獣医漢方薬など一般社会の雇用に結びつかないものはローン受給資格を認められない。

 また、コースのコストによって5,000ドルから15,000ドルまで3段階のローン限度額が設定される。
■ソース
Vocational loans scheme scrapped, loans to be capped under major Turnbull government shake-up

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