「タンブルはワン・ネーション党との取引を否定すべし」

労働党が、WA州選挙での取引惨敗を挙げて発言

 3月11日投票のWA州議会選挙は、劣勢に危機感をいだいた保守連合の自由党が、兄弟党の国民党との結束を破り、極右政党のポーリン・ハンソン・ワン・ネーション党とのプレファレンス取引を結んだ。しかし、開票の結果、自由党が大きく票を失い、ワン・ネーション党は世論調査時の10%近い支持率の半分しか得票できなかった。一方、労働党が大幅に得票率を伸ばして第一党に躍進、緑の党も微増、国民党はほぼ変わらずというところに有権者の気持ちが表れる結果になった。

 この選挙結果を受けて、連邦労働党のビル・ショーテン党首は、マルコム・タンブル首相に、「次期連邦選挙では保守連合はワン・ネーションとプレファレンス取引をしないことを明確にすべきだ」と発言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ショーテン氏は、「私ははっきりとポーリン・ハンソンとの取引はないと言明した。彼もそうすべきだ」としている。

 これに対して、タンブル首相は、「プレファレンスの決定は当該党支部の決めることだ。常に自由党得票率を最大化するために取引するものだ。次期連邦選挙は2年以上も先の話だ。選挙間近に党組織がプレファレンス取引を検討するだけのことだ。今からそういう問題に引き込まれるつもりはない」と話をかわしている。

 ワン・ネーション党との取引を推進したのは連邦保守連合政権で金融相を務めるマシアス・コーマン氏であり、「自由党の支持率は29%程度に下がっていた。得票率を上げるためには取引もやむを得なかった」と発言している。労働党の圧倒的勝利に終わったが、取引のおかげで損失を最小限に抑えることができた。最終的にはケース・バイ・ケースで判定すべき事柄だ」と語っている。

 QLD州議会選挙は2018年に予定されており、また、QLD州の保守連合は合併して自由国民党(LNP)と名乗っているため、WA州のような形ではワン・ネーション党とのプレファレンス取引はできない。また、バーナビー・ジョイス連邦副首相も、WA州の選挙結果からワン・ネーション党との取引は得にならないとの判断に傾いている。
■ソース
Turnbull should ‘rule out’ deals with One Nation: Shorten

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