ダットン移民相、市民権申請却下の権限強化要求

英語能力や豪価値観への忠誠なども審査基準に

 ピーター・ダットン移民相は、市民権申請が審判所で認められた場合にもこれを大臣が却下できる権限を要求している。現在でも大臣にはその権限があるが、ダットン大臣はその権限のさらなる強化を求めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 市民権申請資格をさらに厳しくする法案は今週中に提出される見通しで、すでに英語能力の合格点の引き上げやオーストラリアの価値観への忠誠などが挙げられており、「オーストラリアの価値観ではあいまいすぎる」との批判が出ていた。

 ダットン大臣は、大臣がビザを取り消し、審判所(AAT)が大臣決定を覆し、さらにAAT決定に代えて新しい決定を出すというのは変則的だ。市民権授与についてそういうことはやってられない。この変則的な部分を是正しなければならない」と語っている。

 最近、移民省がイラン人6人のビザを取り消したのに対して、AATがビザ取り消しを覆したことで、ダットン移民相はAATの判断を批判しており、「だから、私は再度ビザを取り消した」と語っている。

 野党労働党は、ダットン案の詳細を点検するとしているが、アンドリュー・レイ影の副財相は、「ダットンは自分に権力を集中させることに熱心で、法案の詳細には関心を持っていない。もし、彼が法案に真剣ならもっとオープンに法案の内容について各界と協議し、ずっと前に法案のコピーを労働党に提供していたはずだ」と語っており、市民権資格厳格化に懸念を感じている議員も多い。

 また、緑の党のニック・マキム上院議員も、「ダットン大臣のこの動きは苛酷に過ぎる。これまでもピーター・ダットンは権力を一手に握ることに熱心だったが、今度はダットンは自分で判事と陪審員と看守になろうとしている」と批判している。
■ソース
Peter Dutton calls for stronger powers to block citizenship applications

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