ウィットラムの息子、内閣解散命令書公開要求

エリザベス女王からカー総督に宛てられた文書

 ゴフ・ウィットラム労働党連邦政権は、議会で予算案をめぐって野党保守連合と膠着状態になっていた1975年10月、ジョン・カー連邦総督がイギリスのエリザベス女王に上奏し、女王が内閣罷免承認をカー連邦総督に与え、11月11日にはカー連邦総督がウィットラム内閣の罷免を発表した。

 ウィットラム元連邦首相の息子が、1975年に女王から連邦総督に宛てられた内閣罷免承認の文書を公開するよう連邦裁に訴えた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この裁判の焦点は、「palace letters」と呼ばれる文書が永久に非公開であるべきなのか、連邦制度の記録の一部として、公共の利益のために公開されるべきなのか、というところにある。

 アンソニー・ウィットラム QCは、「その文書は国立公文書館が公開すべきだとしており、ウィットラム元首相の伝記資料研究家のジェニー・ホッキング教授が、「ウィットラム内閣罷免のパズルの最後の1片」と呼んでいる文書を閲覧するためにこの訴訟を起こした。

 しかし、文書は早くとも2027年まで公開禁止なっており、それ以降も女王が公開禁止を宣言することができる。一方、ホッキング教授は、「連邦総督は連邦制度の機関であり、従って連邦総督の通信文書は連邦の文書同様に公開されるべきだとしている。

 それに対して、国立文書館所属法廷弁護士のトーマス・ハウ QCは、「連邦総督制度と連邦総督個人とは機関として別個であり、文書を非公開とすることは正しい」として、1977年にジョン・カー連邦総督が回顧録を書いている時期に元秘書のデビッド・スミス氏に「palace letters」の複写を取らせており、これが文書を私的なものとみなす根拠としており、今後も非公開とすべきだと主張している。
■ソース
Gough Whitlam’s son leads court case to release Queen’s dismissal letters

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